ネクストリボン がんとの共生社会を目指して

2018年2月4日 開催

プレゼンイベント 「がんについて語ろう」

あるがまま、がんと歩む

古村 比呂 氏(女優)

私が子宮頸がんになったのは、2013年3月でした。仕事をきっかけに、たまたま検診を受けた結果、要精密検査と診断されたのですが、元気だった私は、まさかという思いでした。そして全摘手術を受けました。幸い転移もなく、経過観察となり、仕事にも復帰することができました。

しかし、がんを患ってから5年が経過した2017年3月に再発しました。この時は、何でまたと無性に悲しくなりました。しかし、抗がん剤や放射線治療でがんが消えるという先生の言葉を信じ、すぐに治療を開始。今を乗り越えれば元気になれると信じて頑張りました。結果7月には落ち着き、仕事にも復帰。その後も日々の生活に気を付け、元気な体を取り戻そうと向き合ってきました。そうした中で、昨年11月に、肺とリンパ節に新たにがんが見つかったのです。3度目の宣告に動揺する気持ちに、気持ちの整理を付けなければと次のように考えました。「私は定期検診を受け、早期発見だったからとてもラッキー! 治療を再開すればまた次の自分が待っている。だから治療に取り組もう」

6年前には考えられませんでしたが、今は通院しながら治療が可能です。それで気持ちはとても軽くなりました。これまでは、がんをやっつけるぞ! という気持ちでしたが、正直辛かったし疲れてしまいました。だから開き直って、こんなふうに体に自分の気持ちを吐き出しました。「がんさん、もう頑張るのは疲れちゃうからやめにしませんか。それより、お互いあるべき姿に戻り、歩み寄って生きませんか」そうしたら、体からため息が出るように力が抜け、心が軽くなりました。こういう気持ちを持ってもいいんだ。初めてそう感じたのです。今は、がんと闘わず、寄り添って共に歩んでいこうと思っています。そしてこの気持ちはこれからもまた変わると思います。でも変わらなければならないんです。それがこれからがんの治療が日々進化しているっていう証になるから。不安もありますが、がんと向き合う中で新たな気付きがあることを楽しみにしています。