ネクストリボン がんとの共生社会を目指して

2019年2月4日 開催

トークイベント 「がんについて語ろう
~がんとともに生きる、寄り添う~」

リレー対談① やるしかない! 次のステップへ一歩一歩

矢方 美紀 氏(タレント、元SKE48)/ 向井 亜紀 氏(タレント)

向井 昨年乳がんの手術を受けられました。ご自身で気づかれたそうですね。

矢方 報道で乳がんについて知り触診したところ、左胸に小石のようなしこりがありました。痛くもないし、自分は大丈夫と根拠なく信じていたこともあって放置するところでしたが、相談した方に「すぐに病院に行きなさい」と真剣に説得されて行動に移せました。

向井 知ることからセルフチェック、検査につなげられて本当によかったです。

矢方 当初はステージ1とのことでしたが、検査後にリンパへの転移がわかりステージ2Bと判明。「死ぬのが怖い」「治療もいや」と泣きました。先生から「今後の人生は長いので再発防止のために全摘を」と勧められた時には大混乱でしたが、冷静になった時に「今感情だけで決めたら今後に影響する」と気づき、全摘を決めました。

向井 25歳という若さで、そしてアイドルで、体が変わる手術をよく決心できましたね。周囲に心配をかけまいとかなり無理をしたのでは。

矢方 いつも自分を出しているので、無理はしてないです。病気への理解を深めるにつれて、徐々に不安がなくなってきた感じです。

向井 ご家族にはどのように伝えましたか。

矢方 母には検査前に「乳がんかもしれない」と連絡しました。どんな返信かなと待っていたら、のほほーんとしたスタンプが一つだけ。「え?この対応?」ってその時は驚きましたが、じわじわと「お母さんありがとう」という気持ちに変わりました。

向井 お母様の気持ちを想像したら泣きそうです。その対応はお手本にしたい。

矢方 保険を勧めてくれたり病院や治療法を必死に調べてくれたり、母には感謝しかないです。

向井 公表も決意しましたね。

矢方 秘めながらがんばるのも自分らしいと思いましたが、治療次第で外見が変化する可能性もあると思い、悩んだ末に決断しました。

向井 すごい勇気です。後悔はありませんでしたか。

矢方 最初は傷つくことが怖くてブログやSNSを見ませんでした。でも、あるタイミングで見た時に想像とは真逆の温かい言葉にあふれていて一気に涙が出ました。公表しなかったら出会えなかった関係をいただき、病気は悪いことばかりではないと感じています。

向井 再建はされないそうですね。

矢方 検討しましたが、今はこのままでいいと考えています。体のバランスや感覚が変わり不自由になった分、些細な幸せに気づけるようになりました。そうしたなか、人工的なものを入れたりお腹の脂肪を移したりというのは私らしくないなと思うようになりました。

向井 無理せずに自分の中で結論を出されたのですね。これからの夢は。

矢方 実は元々は声優志望。今は名古屋の声優養成所で活動中です。

向井 未来が楽しみですね。今日はありがとうございました。

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