2020年2月4日 開催
シンポジウム 「がんとの共生社会を目指して
~企業の働き方改革で共生社会実現へ~」
- 基調トーク
- パネルディスカッション
- 鼎談
- 総括
がんとの共生社会を目指して
登壇者
高橋 都 氏(国立研究開発法人 国立がん研究センターがん対策情報センター がんサバイバーシップ支援部長)/ 竹下 隆一郎 氏(ハフポスト日本版編集長)
進行
上野 創 (朝日新聞社 東京本社教育企画部ディレクター)
経験者の声、イメージ変えた

東京大学大学院医学系研究科講師などを経て、2013年から現職。がん患者や家族の社会的支援の研究、啓発をする。
シンポジウムの終わりには、高橋都・国立がん研究センターがんサバイバーシップ支援部長と、コーディネーターを担った竹下隆一郎編集長、上野創ディレクターの3人が、誰もが共に働ける社会について議論し、まとめた。
竹下編集長は「消費者・社員のニーズや生き方が多様になる中、企業はクリエーティブなやり方で対応している。それがビジネスの強みにつながっている」と指摘した。
「この10年、世の中は本当に変わってきている」と高橋さんは振り返った。がん経験者の意見が、企業の就業規則の変更に生かされたり、社内で体験者のコミュニティーを作って発信したりすることが増えたという。こうした活動が「がん」への社会のイメージを変えるきっかけになっているという。高橋さんは「共生社会とは共に生きること、とあらためて感じている」と語った。
働けなくなったり、一時的に前と同じパフォーマンスが仕事上出せなくなったりすることは誰にでも起こる。がんだけでなく、介護や育児が理由のこともある。上野ディレクターはこう締めくくった。「がんを突破口に、時代やそれぞれの人にあった働き方のできる社会にしていく、議論のきっかけになってほしい」
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