ネクストリボン がんとの共生社会を目指して

一人でも多くの人を笑顔にするために
「がん共生プログラム」を推進するポーラ
(PR)株式会社ポーラ

ネクストリボン運動に協賛する株式会社ポーラは、2018年4月から「がんと共に生きる」ためのサポートプログラム「がん共生プログラム」をスタート。同年7月からは、同社が商品販売などの委託販売契約を結んでいるビューティーディレクター(以下、BD)と呼ばれるビジネスパートナーを対象としたがん検診の費用補助、GO※ドック(総合健診)の全額補助などの制度が動き出した。従業員だけでなくビジネスパートナーを、さらにその先にいるお客様をも見据えたポーラの活動について、取締役執行役員の及川美紀氏に話を伺った。
※GO…グランドオーナー(複数店舗を運営し、マネージメント職を中心として働くオーナー)

ビジネスパートナーの支援が最優先課題

女性の美しい生き方を応援する──。このポーラの企業としての想いを現場で実践しているのが、同社が委託販売契約を結んでいるオーナー・マネージャー(ショップを運営するマネージャー職、以下OM)やBDなどのビジネスパートナーの女性たちだ。

同社のBDは個人事業主であり、年齢に関係なく働くことができる。上は100歳を超えている人もいて、人生100年時代の女性の働き方を、先んじて社会に示している存在でもある。ただし、長く働き続ける彼女たちだからこそ、必然的にがんに罹患する確率も高くなる。今回、ポーラが「がん共生プログラム」を立ち上げたきっかけも、横手喜一社長が仙台の店舗を訪れた際、がん治療と向き合いながら仕事を続け、さらには地域ボランティアを実践する伊藤千津子オーナーと出会ったことだった。「伊藤オーナーの活動から何か学ぶことはないだろうか」という横手社長の思いは早々に形となった。

「BDは当社のビジネスの根幹をなす大切な存在」と語る及川氏

同社の取締役執行役員である及川美紀氏は、次のように新制度の概要を説明する。

「がん共生プログラムにおける重要な取り組みの一つが、がんと共生していくための制度整備です。これを従業員、BDに分け隔てなくやっていこうと考えました。個人事業主であるBDは、会社員と違い、健康診断受診の強制力が弱い。だからまずは彼女たちを最優先にする必要があるだろうと。そこで、ビジネスパートナーの互助組織であるポーラ福祉共済事業団の会員を対象とした1万円を上限とするがん検診補助を導入、また全額会社負担でGOドック(人間ドック相当の総合健康診断)をスタート。また、治療中の収入を一定額保証するBD資格・OM手当保証制度の3つを柱として立ち上げたんです」

がんをオープンに語り支え合う風土はもともとあった

及川氏は、入社1年後から17年もの間、現場でBDとともに働いてきた。取締役執行役員となった今でも彼女たちとの距離は近い。「取締役というより、『昔一緒に頑張った及川さん』という感じでみなさん気軽に声を掛けてくれますね(笑)」。ただし、距離が近いからこそ気づけなかったこともある。

BDには人生の先輩も多く、上下関係なく気軽に声を掛け合う仲だという

「がんに罹患する方は私の周りでもたくさんいました。でも、みんな明るいんです。『がんになっちゃったから入院してくるね』『ちょっと抗がん剤入れてくるわ』という感じで包み隠さず話してくれて。治療を経て、あるいは治療しながら元気に働いている姿を数多く見ていたこともあり、ポーラではがんにかかった人たちを自然に支える雰囲気がありました。ただ、それでもがんであることをオープンにできない人も当然いるし、カミングアウトをしていても心の中では孤独に病気と向き合って苦しんでいる人もいる。もっと会社として彼女たちを支える仕組みを作ることが必要だったんです。社長の横手ががん共生プログラムのアイデアを提案したとき、『何で今まで気づけなかったんだろう』と事業部の担当として、自分を恥じました。彼女たちの明るさに甘えていたところがあったのかもしれません。実際は、彼女たちは“努力をして”明るく振る舞ってくれていたんですよね」

がんにかかった人たちの悩みも、希望する働き方も一人ひとり違う

現在、GOドックの受診対象者の受診率は約半数に達しているが、がん検診の受診者数はまだまだ少ない。制度を作って終わりではなく、今後は、この受診率を上げていくための取り組みに力をいれていくという。

「がんにかかっても前向きに働く人たちの姿に今までも勇気づけられてきました」と語る及川氏

「やはり忙しいからと健診を後回しにしてしまう人も多いんです。店舗で働くスタッフのため、お客様のためと仕事を優先してしまう気持ちもありますから。でもやっぱりご本人の健康を第一に考えていただかないと。そのためには早期発見のための健診受診が大切ですし、その意識は高めていきたいですね。また、強制的に受診を促すことも時には必要だと考えています。実は、私も健診を受けてくださいと再三健康管理センターから言われて、ようやく受診したことかきっかけで子宮頸がんの前兆となる病変が見つかったことがありましたから」

その意味でも、重要なのが情報発信。幸いポーラのBDにも従業員にも、がんを克服した人たち、がん治療を続けながら前向きに働く人たちがたくさんいる。彼女たち一人ひとりが経験してきたこと、感じてきたことを冊子やイントラネット、あるいはイベントでの講演などを介して、BDも含めた社内で共有することが、がんにかかった同僚を支えていく環境作りにつながっていく。

「同じようにがんに罹患しても、『仕事をしているほうが気が紛れるから今まで通りに働きたい』という人もいれば、『もう仕事どころではないから休んで治療に専念したい』という人、『体調次第でがんばれる日とそうでない日がある』という人もいます。一人ひとり、病気への向き合い方も、働き方の希望も違うんですよね。何より大切なのは、がんに罹患した人たちが我慢せずに、『私は今こういう状況で、こういうふうに仕事をしたい』ということをフラットに言える関係性を作っていくこと。そのため、周囲には一人ひとりに寄り添ったサポートができるよう、もっと理解を深めることが求められます」

「がん共生プログラム」に寄せられたBDからのメッセージ

地域や社会へも「がんとの共生」について伝えていきたい

また、BDを起点に、地域で生きる女性たちに「がんとの共生」や「健診受診の重要性」を広く伝えていくことも、ポーラのがん共生プログラムの目的の一つだ。例えば、リレー・フォー・ライフなどのボランティア活動にも積極的に参加し、彼女たちだからこそのメッセージを地域の人々に伝えている。

地域に根ざして活動するBDたちには、強力な発信力と伝播力、ネットワーキング力がある。店舗は地域の女性たちが集うコミュニティでもあり、情報のハブの役割を担う。そんな彼女たちの力を活かすことで、地域や社会に影響を与えていくこともできると及川氏は言う。

「彼女たちは、化粧や美容に関するカウンセリングを通してお客様たちと深くつながっています。そういう意味では、以前から地域の女性たちをエンパワーメントしてきましたし、がんとの共生に関しても強いメッセージを発していく役割を期待しているんです。まずは彼女たち自身が笑顔で働けるように、会社として全力でバックアップする。そして、彼女たちが、地域の女性たちが笑顔で暮らせるようエンパワーメントしていく。約4万人いるBDにはそれぞれ数十人~数百人単位のお客様がついていますから、大きな影響力を発揮できるはずなんです」

地域全体でがんに向き合うチャリティ運動「リレー・フォー・ライフ」にも積極的に参加

ポーラのメインメッセージと直結する「がん共生プログラム」

がんとの共生を社会的なテーマととらえているポーラは、自社の改革だけでなく、その先に地域や社会の改革も見据えている。まだまだ、世の中には、がんになったら会社を辞めなくてはいけない、仕事や地域から切り離されて孤独に闘病しなければならないと考えている人は多く、企業や地域、社会がそういう人たちを十分にサポートできていない現実もある。「一人でも多くの人を笑顔にしたい、それがポーラの願いなんです」と及川氏が言うように、がん共生プログラムは決して単なる福利厚生の一環などではなく、同社のメインメッセージと直結する取り組みなのだ。

「昨年、60代のGOを2人、長くがんの闘病を続けて来た社員を1人がんで失い、大変なショックを受けました。そのような人たちをできる限り減らしていきたい。BDのみなさんにも、従業員にも、そしてもちろんお客様にも、ご自分の健康を何より大切にしてもらいたいんです。今後もそのためにポーラは何ができるかを考え、実行していきたいと考えています」

プロフィル

株式会社ポーラ 取締役執行役員 事業本部担当 及川美紀

1991年に東京女子大学を卒業し、株式会社ポーラ化粧品本舗(現:株式会社ポーラ)入社。本社営業部に配属から1年後には販売会社に出向。その後、埼玉エリアマネージャー、商品企画部長を歴任し、2012年に執行役員、2014年に取締役に就任。