管理職研修
管理職として、がんのリテラシーが必要な時代に
(公財)日本対がん協会のピアサポーター研修の手法を用いた管理職向けの研修プログラムを開発

部下に突然、「がんになりました」と言われたら、みなさんはどう対応されますか? がん患者にとって職場でのコミュニケーションは大きな課題で、また、上司の立場でも「がん」への知識、理解がないと、どう対処すればよいのか戸惑う人も多いのではないでしょうか。
朝日新聞社と日本対がん協会は、「がんのピアサポーター」の要素を取り入れた管理職向けの研修プログラムを開発しました。がんについて学び、部下ががんになった場合、どう対応していけばいいかを一緒に考えていくプログラムです。ご希望に応じて、アンコンシャスバイアス(「無意識の偏見・思い込み」=自分自身が気づいていないものの見方や捉え方のゆがみ・偏りを表します)などの研修もアレンジさせて頂きます。
研修概要
受講人数 | 30人程度(オフライン) 20人程度(オンライン) |
---|---|
時間 | *研修は①②単独でも受講できます。 ①ネクストリボン管理職研修 2時間~2時間半 ②アンコンシャスバイアス、価値観の相違等をテーマにした研修 1時間半:ご希望のテーマを組み合わせることができます(研修会社と連携して行います) |
費用 | ①(ネクストリボン管理職研修):33万円(税込)~ ②(アンコンシャスバイアス、価値観の相違等をテーマにした研修):27万5千円(税込) |
プログラム例 | *プログラム内容は各社のご希望に応じてアレンジいたします。
![]() |
ファシリテーター | 横山 光恒(よこやま みつのぶ)
公益財団法人 日本対がん協会 がんサバイバー・クラブ マネジャー/成人ユーイング肉腫(PNET)患者 1969年生まれ。岐阜県出身。2005年8月に右腋下の悪性軟部腫瘍と診断される。10か月間の入院にて、抗がん剤・手術・放射線治療を行う。医師からは再発転移の確率が高いため右腕の切断をすすめられるが温存を選択。06年6月退院。4ヶ月のリハビリを経て職場復帰。07年12月、岐阜県にてがん患者支援のNPO法人運営に携わる。11年、晩期性障害にて就業困難となり同年6月、退職勧奨により退職。17年4月現職に。現在は自身の経験を活かし、日本対がん協会のがんサバイバー・クラブにて患者家族の支援活動を行っている。 ![]() |
朝日新聞社事例
充実のプログラムに、多くの参加者たちから高い満足度

2019年11月6日、朝日新聞東京本社で、役員や管理職26人(名古屋からのテレビ会議参加2人を含む)が研修に参加しました。実際に対応に直面している管理職や、部員の高齢化に伴って問題意識を高めている参加者が目立ちました。がん研有明病院の大野真司副院長(乳腺センター長)は「がんは『治る』『治らない』の二者択一ではない。がんを知ろう」と題し、主に「再発した患者」についてクイズ形式で課題や対策を説明。電通の御園生泰明さんは、肺がんステージ4で仕事と治療を両立している自身の経験、上司による支援の様子を紹介しました。ワークショップでは日本対がん協会がファシリテーター役を担い、部下ががんと診断された際の上司の対応をめぐり、活発に議論。後半は、無意識の偏見を理解して多様性の大切さを学ぶアンコンシャスバイアス研修もあわせて実施しました。充実したプログラムに、第二弾、三弾を望む声が出るほど、多くの参加者たちから高い満足度が得られました。




-
大変勉強になりました。社内でもぜひ第二弾、三弾をしていただきたいです。ほぼ集中力を切らさずに拝聴、参加させていただきました。
-
盛りだくさんの内容で参考になった。グループワークも盛り上がり、ブログラムも工夫されていてよかった。
-
所属長として仲間ががん告知を受けたとき、また自分ががん告知をされたとき、などを想像し、具体的シミュレーションができてとても有意義でした。
-
大野先生、御園生さんの講演も素晴らしかったですし、グループワークも活気に満ちていました。
事務局のみなさんの意図通り、多くの気づきに出会い、大いに楽しむことができた時間でした。 -
グループワーク(GW)と講演の連動ぶりがお見事でした。導入のGWがあったお陰で、講演内容がすっと頭に入りました。
講演があったお陰で、その後のGWが活性化しました。 -
身近にがん患者がいたこともあって比較的「知っている」つもりでいたが、とんでもなかったことを自覚した。
後半の「思い込み」研修とともに、自分を疑え、という態度を学んだ。実り多い研修だった。 -
部下からがんを告げられて、あなたはどう対応しますかという問いかけに応えうる、体験者の生の声や参加者のグループワークも盛り込んだ、非常に学びや気づきが得られるプログラムでした。
-
部下にどう接するか、という視点でテーマが一貫していたのが良かった。
-
がんと闘っている同僚の一人が、研修のお知らせを見て、「うちの社もやっとこうした取り組みを始めてくれた。大きな一歩だ」と喜んでいました。
本日学んだことは、職場の他の管理職とも共有したいと思います。
オンラインでも実施! リアルと変わらず高評価

2021年7月6日、朝日新聞社の管理職14人が参加し、オンラインでの研修を実施しました。講演2本とロールプレイ、グループワークショップで構成。前回19年11月のリアル研修で大好評だったがん研有明病院の大野真司副院長(乳腺センター長)と、21年4月にお亡くなりになった故・御園生泰明さん(前回研修でご登壇)を上司として支えた電通の月村寛之さんに登壇いただいた。参加者の満足度は非常に高く、「がん患者をめぐる現実と自分の認識のギャップを実感した」、「がんを抱えた部下を持つ、上司のリアルな本音を知ることができた。悩んだ結果の言葉は参考になることばかりだった」などのコメントが寄せられました。また、ロールプレイやグループワークもリアル研修と同様に実施した。プログラム全体の満足度は、「非常に参考になった」が75%、「参考になった」が25%とリアル研修と同等の評価を得ることができました。
一生のうち2人に1人ががんと診断される時代になりました。毎年、100万人を超える人が新たにがんになり、その3分の1が就労世代(15~64歳)と言われています。今後、女性活用が進み、定年延長することで益々社員のがん罹患率は高くなっていくと予想されます。
東京都のアンケート調査によると、約8割のがん患者が「仕事を続けたい」と思っていますが、治療と仕事を両立する上で困難であったことの理由には、「人事評価が下がる」(14.7%)、「職場内に相談相手がいない」(13.7%)、「病気や治療のことを職場に言いづらい雰囲気がある」(11.9%)、「職場の理解がない」(11.6%)など職場環境に起因するものが多数挙がっていました。
お問い合わせ・お申し込み先 | 事務局 朝日新聞社 ネクストリボンプロジェクト事務局 担当:千葉 メール:nextribbon@asahi.com |
---|
認知症フレンドリー講座
朝日新聞社では、認知症の人とともに生きるフレンドリーな社会を目指す出張講座も実施しています。本人インタビューやVR体験で、新しい知識を得て、認知症の人に寄り添う共生社会のあり方をみなさんとともに考えます。詳細・お申し込みはこちら