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知識集団「QuizKnock(クイズノック)」のメンバー、東大卒の伊沢拓司さんと須貝駿貴さんは、志望校である“東大”に合格できたのは、「親子二人三脚で、受験に臨むことができたから」と語ります。その理由とは?
伊沢 拓司 さん

私立開成高等学校、東京大学経済学部卒業。株式会社QuizKnockのCEO。高校時代には、全国高等学校クイズ選手権、史上初の2連覇を達成したクイズ王。

須貝 駿貴 さん

東京大学教養学部卒、東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。日本物理学会の「学生優秀発表賞」受賞。愛称は“ナイスガイ”。

受験は「チームプレイ」

須貝:僕は一浪して東大に入っているんですけど、「絶対大丈夫だ」っていうある種、根拠のない自信を持てたことが、合格できた要因だったと思ってるんです。


伊沢:受験は長距離走ですから、メンタルコントロールも大切な要素ですよね。


須貝:僕の父は、呪文のように「駿貴は天才だから」といつも言ってくれました。父は高校の物理の教師で、「物事において重要なことは、根拠のない自信を持つことだ」と考えていて。それを僕にも実践してくれていたんです。そのおかげで、どんな困難を前にしても、「きっと乗り切れるはずだ」と思えました。もしこれが「最後まで諦めるな」だったら、「無理なものは無理だよ」と思う瞬間もきっとあったと思うんですけど、“天才だから当然できる”という前提で思考が始まるので、躊躇せずに何でもチャレンジできました。


伊沢:僕の場合は、「浪人させる金はないぞ!」と言われていたから、それがいい意味でプレッシャーになって、現役合格の原動力になったかもしれないですね(笑)。同時に「その代わり、現役時代はちゃんとサポートしてやる」とも言ってくれていて、厳しさの中に優しさがちゃんとあったから、必死になれた気がします。


須貝:振り返ってみると、受験ってやっぱり、子どもひとりだけで何とかなるものではないなと思いませんか?


伊沢:はい。役割分担のある「チームプレイ」ですよね。勉強するのは、僕の役割だし、志望校を決めるのも、僕の役割。だけど、願書の手続きや、日常生活のサポート、掃除や洗濯、料理は母がしてくれた。もしこれが全部、自分ひとりの担当だったらと思うと、ぞっとします。“チームだから”、受験を乗り切れたんだと思います。

栄養面のサポートは、
受験生への「エール」

伊沢:僕は受験生だった頃、「食事を食べる時間があるなら勉強したい」と思っていました。ですが、料理って食べるだけじゃなくて、本当は「作る時間」も必要。それを全部、母親が自分の代わりに時間を割いてくれたから、僕は勉強に専念することができたんですよね。


須貝:食事のサポートって、目には見えづらいけど、本当に大きいですよね。僕の家では、朝食は母親が作ってくれて、夕飯は祖母が作ってくれていました。栄養バランスをいつも考えてくれていて、小鉢もたくさんありました。今になって、「おいしい」とか「いつもありがとう」とか、もっと言ってあげたらよかったなと反省しています。


伊沢:そうですね。すごくわかります。


須貝:受験って、条件はみんな一緒。だからこそ、「体調」で差がついてしまうのは、もったいないなと思います。特に「時間がない」からって、食事を抜いてしまうのは、絶対よくないですよね。


伊沢:食事を摂ることはマスト。そして大事なのは「バランス」を意識することです。僕らもそうだったんですが高校生のお子さんって、とにかくお腹が空いているので、何も考えずにガツガツ食べてしまいがちなんですけど、体調を維持する上では食事の内容、栄養バランスが重要。食べるもので、勉強のパフォーマンスにも差が出る可能性だってあるんです。

須貝:昔は「頭の栄養にはブドウ糖」といわれていました。けれど今は、ブドウ糖だけでは「不十分」だということが、脳科学や栄養学で明らかになっています。 タンパク質やビタミン、ミネラルなど、バランスよく栄養を摂取しないと、ブドウ糖をうまく代謝し、効率よく使うことができない。だからしっかりと考え抜き、勉強でもよい結果を出すためには、5大栄養素をバランスよく摂ることが不可欠なんです。

体を”正しく”機能させる
「5大栄養素」!

伊沢食事を抜かないこと、栄養バランスを意識することは、非常に重要です。わかりやすく、人間の体を「車」に例えてみます。 体をつくる「タンパク質」は、「車」のボディやエンジンの材料。そして、熱や力になる「糖質」と「脂質」は、ガソリン。体の機能を整える「ビタミン」「ミネラル」は、オイルや潤滑油。このどれか1つでも欠けたら、クルマは速く走れません。ガソリンだけを入れてもダメで、がっちりとしたボディやエンジンづくりも大切です。5大栄養素をバランスよく摂ることで、体は“正しく”機能するんです。

須貝:とはいえ、親御さんも忙しい中、毎食栄養バランスの良い食事を用意するのは大変だと思います。受験生本人も、時間に追われますし……。浪人時代、僕は予備校の中にあった自販機でカロリーメイトを買って、よく食べていました。5大栄養素がバランスよくとれるし、受験生にとっては心強い味方だと思います。

伊沢:僕の家は高校時代、間食用にカロリーメイトを用意してくれてたんです。あれは“無言のエール”だったんだなと、今になって思いますね。お菓子よりも健康的ですし、塾の合間や勉強中の夜食として渡してあげると、受験生へのサポートになると思います。やっぱり受験って、最後は「健康」が勝負を分ける。体調を崩すと、思考力もモチベーションも下がるし、いいことがないんですよ。親御さんにはぜひ、栄養面のサポートが「お子さんへの大きなエール」になることを、意識してもらえたらと思います。それは確実にお子さんの健康を支え、力となるはずです。

QuizKnockからのメッセージ
受験生の親御さんへ

須貝:今年はコロナの影響で、親御さんもお子さんも在宅時間が増えています。その分、お子さんの不安そうな様子を目にする機会も多いのではないでしょうか。でもそれは、コロナのせいでも、新制度「大学入学共通テスト」のせいでもなく、「受験生だから」。今までであれば、学校に行っていて見えていなかったお子さんの「不安」が見えているだけです。親御さんができる最大のサポートは、お子さんの健康を気遣い、栄養面で支えてあげることだと思います。 一緒にいる時間が増えているからといって、無理に言葉を掛ける必要はありません。そばにいてあげることが、お子さんの「安心」につながっているのではないでしょうか。たとえば隣でただ、新聞を読んでいる。それを子どもが嫌がったら、離れてあげればいい。見守ることも応援のひとつだと僕は思います。大丈夫。エールはちゃんと、届いていますよ!


伊沢:心が弱っているときにほしいのは、アドバイスではなく、「共感」であることが多いですよね。僕自身、アルバイトで受験生の指導を担当した経験があるんですが、まずは「大変だよね」「辛いよね」と、気持ちに寄り添うことを心がけていました。

特に、家は受験生にとって“休息の場”ですから、普段以上に安らぎを求める傾向にあると思います。学校や塾で揉まれて帰宅しているわけですから、身体も心も疲れていて当たり前。たった一言「今日もお疲れさま」と言ってあげるだけで、お子さんの心は和らぐはずです。「がんばれ!」と言いたいのをぐっと堪えて、そっと共感してあげてください。そして言葉の代わりに、栄養面を全力でサポートしてあげる。その気持ちがきっと、お子さんを合格に導くはずです!