地域と共に歩み
明るい未来を切り拓(ひら)く
1950年に医学部と薬学部からなる公立大学として開学。現在は、2023年に設置されたデータサイエンス学部を加え、8学部・7研究科を有する総合大学に発展。大学の進むべき方向性を示した「名市大未来プラン2021」のもと、学部の壁を越え、教職員が一体となって優れた人材を育成し、先端的研究を世界に発信することで市民に愛される大学を実現する。
1950年に医学部と薬学部からなる公立大学として開学。現在は、2023年に設置されたデータサイエンス学部を加え、8学部・7研究科を有する総合大学に発展。大学の進むべき方向性を示した「名市大未来プラン2021」のもと、学部の壁を越え、教職員が一体となって優れた人材を育成し、先端的研究を世界に発信することで市民に愛される大学を実現する。
2023年度にデータサイエンス学部を開設し、看護学部が名古屋市立中央看護専門学校を統合して拡大、2024年度からは大学院医学研究科修士課程医科学専攻に診療看護師コースを設置するなど、研究・教育の領域を飛躍的に広げている名古屋市立大学。2025年4月には医学部に看護学部を統合して、新たに保健医療学科を設置し、看護学専攻とリハビリテーション学専攻※1の開設を予定。また大学院データサイエンス研究科データサイエンス専攻修士課程※2の設置構想も進めており、教育・研究に関する領域は更なる拡大を見せている。
薬学部では、薬剤師教育を担う臨床薬学教育研究センターの体制を強化し、医学研究科や附属病院の薬剤部と連携して次世代のリーダーとなる薬剤師を養成するためにカリキュラムを再編した。
経済学部をはじめとするアントレプレナーシップ教育では、起業家マインドの醸成やスタートアップの設立だけではなく、新たな価値創造に挑み、さまざまな形で社会の発展に寄与する人材を育成している。
人文社会学部では、心理教育・現代社会・国際文化の3学科が協働して個性的なプログラムを提供。2024年度実施入試から心理教育学科の入学定員を拡充し、社会ニーズに適う人材をより多く輩出していく。
芸術工学部では、芸術・デザインから工学まで幅広い学びが用意されており、学部・学科単位で更なるカリキュラム改善が検討されている。
理学研究科では、学部卒業生が大学院課程に進学するなどシームレスな教育・研究環境が充実期を迎え、2023年度実施入試から博士後期課程の入学定員を拡充した。
今後も8学部・7研究科の連携により、次世代をリードできるバランス感覚に優れた人材を育成する。
※1・2 仮称、設置構想中
地域の医療を支えるとともに、研究や医療人材育成の場でもある医学部附属病院。名古屋市立大学は2023年度にみどり市民病院・みらい光生病院を医学部附属化し、名古屋市立大学病院、東部・西部医療センターと合わせ5つの附属病院を有している。また2025年4月には名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院が医学部附属化する予定で、病床総数2,223床を誇る国公立大学では全国最大級の医学部附属病院群として、臨床研究の充実や地域の医療水準の向上に貢献していく。
病院群では先端的な研究・教育を行う施設も数多く開設されている。2024年1月に名古屋市立大学病院に東海北陸地域で初めて、メラノーマ患者の診断や、治療の知識及び技術を集約する「メラノーマセンター」を開設し、同年4月には西部医療センターに東海地区で初めて乾癬の診断、集学的治療に取り組む「乾癬治療ケアセンター」を開設した。さらに2025年夏頃には、年間1万件の救急搬送に対応するため救命救急センターを拡充し、災害時には仮設病床スペースを確保できる「救急災害医療センター」が完成予定。完成時には日本最大級の救急・災害医療施設となり、南海トラフ巨大地震等の発生時に津波の影響を受けない最前線の災害拠点病院として医療機能を継続すること、さらには救急科専門医の育成・輩出を目的とし、高度で安全な医療サービスを市民に提供していく。
また、2023年には「なごや先端研究開発センター」を開設し、研究環境や支援体制を整えることで研究人材の育成を強化するとともに、国際水準の臨床研究や医師主導治験の中心的役割を担う臨床研究中核病院の承認を目指すなど、大学を挙げて研究活動の促進や研究者の支援・育成に取り組んでいる。
医・薬・看護の医療系3学部による医療分野での貢献や、名古屋市立の高校との連携事業など、大学の特長を生かした積極的な社会貢献活動を行っている名古屋市立大学。全学を挙げて展開される多彩な取り組みは、全国765大学を対象にした「大学の地域貢献度に関する全国調査2023」において全国総合1位の評価を受けた。2021年の調査に続いて2回連続でトップ評価を獲得したことが、その質と量の充実を物語っている。
さらに国際的な大学ランキング調査でも高い評価を受けており、イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」が発表した、SDGsに対して大学がいかに取り組み、社会に影響を与えているかを可視化した「THEインパクトランキング2023」では、SDG3(健康と福祉部門)で世界7位にランクインし、2年連続で国内1位となっている。
2024年1月に発生した令和6年能登半島地震では、医学部附属病院群から災害派遣医療チーム(DMAT)と災害派遣精神医療チーム(DPAT)を派遣。入院患者の移送など被災地の病院、避難所の支援を行った。また、災害支援ナースや臨床検査技師の派遣、石川県内の高齢者施設から広域医療搬送された入所者の受け入れなど、積極的な医療支援活動を行った。
また、コロナ禍において自宅で手軽に知識・教養を得たいという社会ニーズを受けて2020年10月に始まった書籍「名市大ブックス」シリーズの出版事業も継続しており、これまでに計16巻を発行。本年夏頃には第17・18巻の出版が控えている。
今後も大学の持つ教育・研究・医療などの幅広い資源を生かした様々なアプローチで社会への貢献を推進していく。
名古屋市立大学は2027年度の利用開始を目標に、滝子キャンパスと田辺通キャンパスの再編整備を進めている。『「地域」と「学び」をつなぐ地域貢献型キャンパス』をコンセプトに掲げる滝子キャンパスには、経済学部・経済学研究科、データサイエンス学部の教育研究施設のほか、図書館や多目的活動スペース、屋外運動場等を整備。教育研究環境のさらなる充実と、多様な利用者が集まる地域に開かれた施設を目指す。また、完成に合わせて総合生命理学部・理学研究科が移転する田辺通キャンパスでは、「自然科学領域をリードする研究拠点整備」というコンセプトのもと、講義や実習・実験機能等を備える新棟の建設及び食堂の増築等を計画。薬学部・薬学研究科との連携・交流や、学問・分野を超えた革新的な研究の推進を図るとともに、地域・社会貢献への取り組みを加速させ、さまざまな交流の拠点として活気あふれるキャンパスを目指していく。
地域と共に歩む公立の総合大学として、常に教育研究の拡充に取り組んできた名古屋市立大学。2025年4月には医学部に看護学部を統合して、新たに保健医療学科を設置し、看護学専攻とリハビリテーション学専攻※3の開設を予定。理学療法学コースと作業療法学コースを設定し、医学部附属病院群を中心とした医療現場での臨床実習や早期からゼミ形式での研究指導を実施。医・薬・看護の専攻生と共に学びながら、リハビリテーション学に関する専門知識と技術を駆使して、地域医療を支える医療専門職を育成する。
また、大学院では統計学や情報工学を基盤に、幅広いデータ活用分野を設定した探究的研究に取り組むデータサイエンス研究科※4を開設。実務的な問題解決を体験する演習科目や実務家による特別講義など、実践力習得を重視した教育を展開して、データサイエンスに関する高度な専門知識を活用し、社会課題や実務課題の解決方法を提案・実行できる実践能力を身に付けた人材の育成を目指す。
※3・4 仮称、設置構想中