名古屋市立大学

地域の発展に貢献し、
世界をリードする大学へ

1950年に医学部と薬学部からなる公立大学として開学。2025年にデータサイエンス研究科を設置し、現在は7学部8研究科を有する総合大学に発展。学部の壁を越え、教職員が一体となって優れた人材を育成するとともに、研究成果の還元により地域の発展に貢献し、先端的研究を世界に発信することで市民に愛される大学を目指す。

専門知識と幅広い視野を備える
自律的学習者を育成

名古屋市立大学 学長 大原 弘隆氏 おおはら・ひろたか 1959年生まれ。1984年名古屋市立大学医学部医学科卒業。医学博士(名古屋市立大学)。名古屋市立緑市民病院、岐阜県立多治見病院、名古屋市立大学病院、医療法人笠寺病院に医師、臨床研究医として勤務後、1996年名古屋市立大学医学部に助手として採用。1999年同大医学部講師。2003年同大学大学院医学研究科講師。同准教授、教授等を経て、2021年より同大学理事兼医学部附属西部医療センター病院長。2026年4月より同大学長。
──社会が目まぐるしく変化する中で、名古屋市立大学が目指す未来像についてどのようにお考えでしょうか。

本学は大学憲章の精神に基づき、その理念を実現する長期的な行動計画として「名市大未来プラン」を策定し、改革を進めてきました。2026年2月には、開学100周年を迎える2050年を見据え、学生・教職員などステークホルダーの声を取り入れ『ずっとイチバン名市大』というキーワードを定めました。“イチバン”は「No.1」という意味にとどまらず、「オンリーワン」「学生・患者さんファースト」「真っ先に」を意味します。また“ずっと”には、名市大らしさを継承しつつ新たなイチバンを創出し続ける決意を込めています。この理念のもと、「変革に挑み続ける“イチバン”の勇気」「世界を驚かす“イチバン”の研究」「人生に寄り添う“イチバン”の学び」「どんなときも“イチバン”の医療・福祉」「名古屋を“イチバン”の世界都市に」という5つの柱の実現に向けた改革に取り組んでいきます。

──名古屋市立大学ではどのような人材の育成を目指していますか。

複雑・多様化する現代社会において求められるのは、高度な専門知識とともに幅広い視野を持った人材です。社会の諸課題に対して自ら問題を提起し、解決する力を備えた「自律的学習者」の育成は、大学にとってこれまで以上に重要な使命になっていくと考えています。そのためには、地域社会や産業界の現場に足を運んでニーズを知り、自分が学んでいる知識やスキルがどのように役立てられるのかを思考する必要があります。各学部における専門知識の習得はもちろんですが、7学部8研究科を持つ総合大学の強みを生かした学部横断的な学びを積極的に展開し、幅広い視野を身につける機会を増やしていきたいと思います。また、AIの技術革新が急速に進む社会において求められる能力や姿勢を身につけ、将来、国内外のさまざまな分野でリーダーとして活躍できる人材の育成にも力を注いでいきます。

──学部再編やキャンパス整備によって、時代に即した学びの環境はどう変わっていくのでしょうか。

2027年度に総合生命理学部が田辺通キャンパスに移転します。新築の校舎には最先端の研究設備や学習空間が整備され、理学の学びにふさわしい快適で創造的な環境に生まれ変わります。学部名も理学部※1に改称して教員数を増やすなど、教育体制や研究内容を強化して幅広い理学領域の教育・研究を展開していく予定です。学部名の変更により教育・研究内容がより明確になることで、高校生にとって進路選択がしやすくなることも期待しています。入学定員も43名から90名に増え、学校推薦型選抜枠が10名に拡大。カリキュラムや研究環境をより充実させ、「サイエンスを学びたい」「研究したい」という学生の希望に応えていくつもりです。

医学部保健医療学科看護学専攻では、新たに蒲郡キャンパス※2が設置され、入学定員が現在の120名から210名(名古屋キャンパス160名、蒲郡キャンパス50名)に増加します。新たに「学校推薦型選抜A」を導入することで、学びへの熱意や地域貢献への意欲を重視し、多彩な強みを持つ志願者を積極的に受け入れていきます。定員増により看護系大学では全国第2位、国公立大学では全国最大規模※3となり、両キャンパスの学生が相互に触れ合う機会を作ることで教育の質を高め、地域医療を担う看護人材の育成を強化します。

また2027年度には、学生の多様な学習と活動の支援、学問・分野を超えた革新的な研究と地域連携の促進を目的に再整備を進めてきた滝子キャンパス・田辺通キャンパスの供用が始まります。両キャンパスともに交流を促す多彩な共用スペースが配置され、地域住民を含めた多様な人が集う共創的な空間として、大きく生まれ変わります。

※1 2027年4月総合生命理学部より学部名称変更予定です
※2 2027年4月設置構想中、構想中のため変更が生じる可能性があります
※3 文部科学省:医療関係技術者養成学校一覧(令和7年5月1日現在)より

──進学を考えている高校生に向けてメッセージをお願いします。

世の中が目まぐるしく変化し、予測困難な時代だからこそ、高校生の皆さんには夢を持ってほしいと思います。名古屋市立大学にはさまざまな分野の学びを深め、自分の可能性を拡げる環境が整っています。教職員一同が皆さんのチャレンジを全力で応援しますので、ぜひ本学で自分の夢を実現する力を培ってください。

2027年度の供用開始に向け再編整備が進む滝子キャンパス(完成イメージ)

CAMPUS TOPIC[注目したい大学の魅力]

国内最大規模の救急災害医療センターが完成
機能強化された6附属病院群で地域の医療・健康に貢献

2026年6月、名古屋市立大学病院に国内最大規模の救急災害医療施設「救急災害医療センター」が開棟。高齢化の進展に伴う市内の救急搬送増加への対応や、南海トラフ地震など災害発生時の医療活動拠点としての役割を果たすとともに、多様な救急疾患に対応できる医療人の育成に力を注いでいく。同センターの完成により、高度急性期から急性期、回復期、慢性期に至るまで、すべての病床機能を有する6附属病院(2,223床)体制が確立された。これにより、臨床研究のさらなる充実と地域ニーズに応える先進的で質の高い医療の提供を加速させる。そして、健康長寿に資する研究成果を地域に還元していく。さらに終末期医療や卒業生のクリニックと連携した在宅医療など、医療・看護の幅広い領域を実践的に学ぶ環境の整備を進め、優れた医療人の育成に取り組んでいく。

2026年6月に開棟の救急災害医療センター

地域とともに生きる大学

大学の地域貢献度調査で3回連続
全国総合1位を獲得! 総合大学の強みを生かした、
継続的な地域貢献

名古屋市が設置した公立大学の重要な使命として、安心・安全な医療の提供や、教育・研究を通じた地域課題の解決など、実践的な地域貢献に力を注いできた名古屋市立大学。多彩なテーマで毎年実施される市民公開講座や、社会人のキャリアアップ・職場復帰を支援する学びなおし講座、小・中・高校生に向けた授業など幅広い世代を対象にした取り組みも多く行っている。地域や社会に寄り添った継続的かつ多彩な取り組みは、「大学の地域貢献度調査※4」でも3回連続で全国総合1位の評価を得ている。今後も7学部8研究科を持つ総合大学としての強みを生かして、名古屋市等のシンクタンク機能の役割を果たすとともに、地域と協働して多種多様な課題の解決に貢献することで、教育・研究・医療を通じた地域の発展を目指す。

※4 日本経済新聞社による「大学の地域貢献度調査2021・2023・2025」

名古屋市教育委員会と連携して、地元の小・中・高校へ外国人留学生を派遣。授業を通じて言語や音楽など母国の文化を紹介。

掲載大学一覧[東 海]

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