
異色のファンドマネージャーが直伝!投資は難しくありません!
みなさんは投資について、どのようなイメージを持っていますか?
「なんか難しそう…」「リスクありそうだし…」「そもそも投資するお金なんてないし!」
このようなところでしょうか。友達ともなかなか相談できない話題だから困りますよね。
そこで今回は、元俳優ながら投資にハマり、一から勉強を重ね、ついには独立系ファンドの草分け・さわかみ投信の取締役最高投資責任者になられた草刈貴弘さんに投資に関する素朴な疑問を伺いました!
とにかく「まずは始めてみよう」という気持ちが大事
―今日はよろしくお願いします
草刈 よろしくお願いします!
―早速なのですが、「ファンドマネージャー」ってどんなお仕事なんですか?
草刈 簡単に申し上げると、投資すべき企業かどうかの判断や株式の売り買いをしています。まず、アナリストと呼ばれる人たちが企業の調査をして、企業の優位性や成長性を比較して見極めます。そして、アナリストが調べた情報をもとに私たちファンドマネージャーが実際にその株式を売買します。
―難しそう! やっぱり今の話を聞いてもそうなのですが、「投資」って難しいイメージがあるんですよね。だから一歩を踏み出しにくいというか…
草刈 気持ちは分かりますよ。投資の難しさって「なぜこの価格(株価)になったのか」が初心者の方には分かりにくいからだと思うんですよね。
―というと…?
草刈 例えば何かを購入しようとする時、ふつうは値段の予想はある程度つきますよね。自動販売機でペットボトル飲料が売られていれば「たぶん150円くらいかな」とか。ところが、投資にはそれがありません。価格は常に変動していますし、色々な要因が絡み合っているので変動の理由も特定しにくい。それが初心者の方にとって投資が難しいと感じる一因じゃないでしょうか。
―なるほど、確かに自分が値動きに対して納得できるかというのはポイントかもしれません。
草刈 みなさん投資について、少し難しく考えすぎなのかもしれませんね。パソコンや自動車がどんな仕組みで動いているか理解している人はあまりいないと思いますが、それでも使っています。一方で、投資の話になると、「仕組みが分からない」からという理由で躊躇してしまう…
―なるほど。投資も、最初からすべてを理解しようとするのではなく、まずは始めてみるのが良いと…

お金の話だから、信頼できる会社に相談しよう
―ただ、初心者が始めようとすると必ずぶつかる大きな壁があると思うんですよね
草刈 というと?
―投資の第一歩は、プロに運用してもらえる投資信託を購入すればよいとは思うのですが、「そもそもこの会社の運用は信用できるの?」という点です。知識が浅い分、何を判断基準にすれば良いのか分からなくて…
草刈 なるほど。信頼性という部分ですね。
―はい
草刈 やはり「誰が、どのような方針で運用しているのか」。ここをしっかりと見極めた方が良いかと思いますよ。当社の話で申し訳ありませんが、さわかみ投信が創業から19年間、お客様への直接販売を貫いているのはまさにそのためです。
―通常は、投資信託(投信)を作るのは運用会社、お客さんに販売するのは証券会社と別れていますが、さわかみ投信は、投資信託を作って販売するまでを一社で行っていますね
草刈 はい。セミナーなどでは、私が壇上に立って参加者に直接ご説明しています。運用責任者が投資家や社会の皆さんに丁寧に説明をすることがとても大切だと思っているからです。農作物なども生産者の顔が見えると安心感がありますよね。私たちはまさに生産者のような立場ですし、お金は食と同じように大切な話ですから。

そもそも「投資」ってなんですか?
―ファンドマネージャーにこんなこと聞くのも申し訳ないのですが、「投資」=「金儲け」と思っている人も多いと思うんですよね。草刈さんは「投資」とはどのような行為だと考えていますか?
草刈 一言で言うと「経済の拡大再生産」です。
―け、経済の…?
草刈 すみません。ファンドマネージャーっぽくちょっと難しく言ってみました(笑)
―びっくりしました
草刈 「経済の拡大再生産」とは、生まれた利益を再投資することによって、さらに経済を大きくすることができるという考え方です。誰かがリスクをとって投資してくれているからこそ、私たちの生活を一変させるようなイノベーションが生まれます。そして、過去の人類が得られなかった便益を私たちは受けられると言えます。
―「金(カネ)は天下の回り物」ということですね!
草刈 そういうことです。ただ、僕が思うに、投資とはすごくありがたい「知的なゲーム」の側面も持っていると思うんですよ。
―ゲームってことは、「投資=楽しいもの」ということですか。
草刈 その通りです。予想通りに必ず行くかといえばそういう訳ではありませんが、それでも丹念なリサーチを重ね、時にはインタビューを行ない、改めてその企業の成長性を予想する。将棋や碁みたいな知的ゲームに似ているかもしれないと考えています。

投資のタイミングは「自分」が決める
―ズバリ今って投資するタイミングとしてはどうなんでしょうか。そこがやはり気になります。
草刈 良く聞かれますが、タイミングについては「自分次第」というしかないんですよね…
―自分次第なんですか!? でも、高いときに買うと値下がりするリスクがありますよね?
草刈 確かに値下がりリスクはあるかもしれませんが、経済には好景気、不景気という波が必ずあります。一時的には下がるかもしれませんが、いつかは下げ止まり、再び値上がりを始めるものです。
―そういうものなんですか?
草刈 そういうものです。なので、初心者の方には長期投資をお勧めしています。値動きに一喜一憂しないで待ち続ければ、値上がりするタイミングが訪れますから。
―では、実際に投資をするとなった際、投資先はどうやって選べばいいんでしょうか。
草刈 初心者の方からよくいただく質問なのですが、自分の好きな会社を選ぶことが一番大事だと私は思っています。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、好きな会社であれば、多くの情報をキャッチできると思いますよ。
―初心者は値動きに一喜一憂しない方が良いと言いますよね。損得勘定はあまりしてはいけないのでしょうか?
草刈 僕の考えでは、個人投資家の方であればもちろん損得勘定で考えるべきだと思うんです。でもここで考えて頂きたいのは、そのリターンを得る方法です。例えば、ハイリスクでハイリターン狙いか、時間がかかっても堅実にリターンを得たいのかとか。そしてリターンの出し方については、運用会社によって哲学や美学みたいなものがあるんです!それこそがその企業の理念そのものだと考えています。
―哲学?美学? それすごく気になります。(次回に続く……)

留意事項
■投資信託は、値動きのある有価証券等に投資します。組入れた有価証券等の価格は、発行者の経営状況やそれに対する外部評価、外国為替相場等の変動による影響を受け、投資信託の基準価額は変動します。これらにより生じた利益および損失は、すべて受益者の皆様に帰属することとなります。また、元本および利息の保証はなく、預金保険の対象でもありません。したがって、投資された元本は、基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。投資信託は預貯金とは異なります。
■投資信託への投資に際しては、所定の手数料等が必要になります。さわかみファンドの場合は次の手数料等がかかります。【購入時手数料・信託財産留保額】ありません。【信託報酬】さわかみファンドの純資産総額に対して1.08%(税込・年率)です。【 その他費用・手数料】組入れ有価証券等の売買委託手数料およびこれにかかる消費税等相当額などの実費を投資信託財産より控除します。※売買委託先の手数料率が変更することがあるため実費の額は表示できません。
■投資にあたっては、必ず「投資信託説明書(交付目論見書)」をよくご覧いただき、ご自身でご判断ください。
お問い合わせは、さわかみ投信㈱まで。
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