
浜島直子さんと学ぶ「個人向け国債」
簡単・安心な運用で未来のチカラに
「はまじ」の愛称で親しまれている浜島直子さんは、モデルとして、そして一児の母として、充実した日々を過ごされています。しかし“お金”のこととなると、「実は不安です」と本音をポロリ。今回はファイナンシャルプランナーの藤川太さんが、浜島さんの不安を解消するべく「個人向け国債」についてレクチャーしました。
家計を俯瞰的に見ることが不安解消への第一歩
浜島さん: 藤川さん、はじめまして。私は夫と8歳の息子と3人で暮らしていますが、息子の教育費や両親の介護費用、それに夫婦の老後資金と、お金のことを考え出すともう不安で不安で。生活の質は調整するとしても、心の質は保ったままでいたいです。
藤川さん: 浜島さんの世代は、ライフプランの面でもっとも大変な時期にあたります。統計でも40代の半ばから、お子さまが中学校、高校、大学に進学する頃に重なりますし、加えて住宅にかかるコストも大きくなりがち。よく「家・教育・老後」が3大資金と言われますが、このうちの2つが伸し掛かっているわけですから、お金の悩みが尽きないのはある意味、当然と言えるでしょう。

浜島さん: お金の悩みはこのまま永遠に続くのでしょうか……。
藤川さん: いえいえ、続きません。教育費や住宅ローンはいずれ終わりがやって来ます。その出口を明確にするためにお勧めしたいのがライフプランシートの活用。この先20年、30年の家計の年表を作り、そこに家族の年齢を書きこんでいくことで、「大変なのはここまで」という区切りが見えてきます。
浜島さん: 確かにライフプランシートを活用してみると人生を俯瞰して見られるようになりますね。
藤川さん: 見えないから不安になるんです。ライフプランシートを作成するだけで家計の問題は7割解決すると私は思っています。もちろん不安はゼロにはなりませんが、ライフプランが可視化されることで、なんとなく対処の仕方も考えられるようになってきますよね。
資産運用ビギナーには「個人向け国債」がおすすめ
浜島さん: 我が家には、息子の学資保険や夫婦それぞれの生命保険、あとは個人年金の他に、何年間も放置したままの銀行口座があるんです。この化石のようになったお金をなんとか“生きたお金”にできないかなと考えています。時々「運用しませんか」と電話がかかってくるのですが、資産運用の経験がありませんし、つい怖く感じてとっさに「これから子どものお迎えなので!」とか、その場を取り繕って逃げちゃって(笑)。

藤川さん: 資産運用が未経験の浜島さんの場合、安易に応じないことが正解です。よく分からないままに他人から勧められた金融商品を購入するのはやめた方が無難です。仮に購入して損失が出てしまうとすごく後悔するでしょう?
浜島さん: きっと「あの人が電話してこなければ!」と他人のせいにしてしまうと思います。
藤川さん: だからこそ、お金の運用先は、自分で納得するまで考えなくてはなりません。ただ、増やすとなるとリスクを背負う必要があります。株や投資信託の場合、相場が悪くなることももちろんありますから、得をする可能性と同時に、損をする可能性が出てくるわけです。浜島さんは資金がマイナスになっても耐えられそうですか?
浜島さん: 頑張って稼いだお金が減るとかなりショックを受けると思います。
藤川さん: そう、資産運用ってお金の問題というより、実は心の問題なんです。たとえばリーマンショックの際は、多くの株価が半値ほどまで下落しました。その後に上昇し、そのまま株を持ち続けていたケースでは、そのほとんどがリーマンショック直後よりもプラスになっているのですが、論点はその値動きに心が耐えられるか否かなんです。
浜島さん: 私はきっと耐えられないと思います。
藤川さん: そうですよね。ほとんどの方が浜島さんのように耐えられないから、結局、何もせず置いておくという結論に達するんです。
浜島さん: 安全とは言え、銀行の普通預金の金利が今0.001%くらいじゃないですか。ATMを時間外に利用すると手数料がかかることを考えたらすぐにマイナスになってしまうくらいの金利なので、それもちょっと物足りないなと。
藤川さん: そんな浜島さんにおすすめしたいのが「個人向け国債」です。金利は銀行預金よりも高く、元本割れしないので比較的リスクも低い、資産運用ビギナーにぴったりの金融商品ですよ。
浜島さん: 恥ずかしながら私は、国債そのものがよく分かっていません。そもそも国債とはどのような金融商品なのでしょうか?
藤川さん: お金の貸し借りをするとき借主は借用書を書きますが、債券とはその借用書のような役割をするものです。国債は国が、社債は企業が発行したもの。つまり国債を買うと、国にお金を貸した状態になるわけです。国は金利や期間などお金を借りたときの条件を明示していて、私たちはこの定められた条件で取引することができます。
浜島さん: 国債にもいくつか種類があるのでしょうか?
藤川さん: 「個人向け国債」は3種類あります。1つ目が変動金利で10年満期(変動10)。固定金利は3年(固定3)と5年(固定5)の2つがあって、12月に募集された変動10の金利は年率0.17%となっています。
※現在募集している個人向け国債の発行条件は、こちらから確認できます。
浜島さん: すごい! でも、変動金利ということは損をすることもあるのでしょうか?
藤川さん: 変動金利というのは、金利が半年ごとに決められるという意味で、世の中の金利が上がれば上がり、下がれば下がります。ただし最低金利が年率0.05%と決まっていて、どんなに世の中の金利が下がったとしても年率0.05%以下にはなりません。「個人向け国債」は、世の中の金利が変動しても、元本部分の価格は変動しないので、変動金利でも固定金利でも投資金額(元手)を下回ってしまうことはありません。
資産運用で社会への参加意識が高まる
浜島さん: すっかり「個人向け国債」に興味がわいてきました! 購入するとなったら、どこで取り扱っているのでしょうか? 金融商品ですからやはり証券会社とか?
藤川さん: 証券会社ってちょっと敷居が高い感じがしますよね。

浜島さん: 実はそう感じていて、金融に詳しくないと足を踏み入れにくいイメージがあります。
藤川さん: 「個人向け国債」は証券会社でももちろん扱っていますが、もっと身近な銀行や信用金庫、JA(農協)、郵便局でも取り扱っていますよ。ただ銀行だと総合口座とは別に債券口座を開かなくてはならないので、その手続きが必要です。口座を開いてしまえば、すぐに国債が買えるようになります。
浜島さん: ちなみに「個人向け国債」はいくらから購入できるのでしょうか?
藤川さん: 1万円から購入できます。国債は毎月募集されるので、毎月1万円ずつ積み立てるように購入するのもおすすめ。ただ上限がないことから、一度に大きな金額を購入される方もいらっしゃいます。コツコツでも、ドンとでも、家計に合ったやり方で自由に購入できます。
浜島さん: 自由度が高いんですね。購入したあとにやるべきことってありますか?
藤川さん: 「個人向け国債」をはじめ、長期にわたって資産を形成する場合のメリットって、細かなチェックがいらないところだと思います。ですから基本的には放っておいて構いません。ただせっかく銀行よりも高い金利で運用できているのですから、半年に1回、利払いのタイミングで口座をチェックすると、「資産運用をしている!」という手応えが得られてより楽しめると思います。
浜島さん: それはウキウキしますね! ご褒美をもらったような感覚になるので、「このお金でちょっと可愛い服でも買っちゃおう」とか、生活が潤いそう。でも運用中に大きなお金が必要になったらどうしよう……。
藤川さん: 運用というとずっと置いておかなくてはいけないイメージがありますが、「個人向け国債」は原則として発行から1年経てば、途中で換金することも可能です。直前2回分の各利子相当額が差し引かれますが、解約金の支払や購入した元本が目減りすることなく、1万円単位で自由に現金に換金することができます。これも一つの安心材料ですよね。
浜島さん: 金利が有利なところに貯金している感覚で運用できますね。10年後だと息子は18歳。大学進学や、ひょっとしたら海外留学など、いろいろお金のかかる時期でしょうし、10年後の私たち家族のためにこれから始めたらちょうどいいかも。
藤川さん: ぜひ、お子さまと一緒に受け取った利子を確認してみては。増えた金額を計算したり、金利が上がった理由を一緒に考えたりするうちに、経済に興味を持つきっかけになるかもしれませんよ。世界経済を意識するようになるのも資産運用の大きなメリットの一つです。
浜島さん: 確かに、「個人向け国債」を買うことで一歩深く社会に参加できるような気がします。藤川さんのお話を伺って、心がラクになるのを通り越して、なんだかワクワクしてきました。今日は本当にありがとうございました。

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ジレ¥47,300・トップス¥18,700・パンツ¥40,700/全てミュラー オブ ヨシオクボ
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