安心・手軽にコツコツ増やそう
ファイナンシャルプランナーが教える

安心な資産運用のために知っておきたい基礎知識

財務省
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これからの時代、誰もが必要になる資産運用のスキル。ファイナンシャルプランナーの藤川太さんは、資産運用初心者には「個人向け国債がおすすめ」といいます。そこで今回はフリーアナウンサー青木裕子さん進行のもと、藤川さんが「安心な資産運用のために知っておきた基礎知識」を開講。みなさんで一緒に安心な個人向け国債について学びましょう。

資産運用に使える「余裕資金」の把握から始めましょう

青木さん: まずは藤川さんに資産運用の必要性についてお伺いしたいです。

藤川さん: かつては「給料が安定して、上がり続ける」ことが当たり前でしたが、そのような時代は終わり、たとえ収入が少し増えても、その一方で税金・社会保険料は上がっていくため「手取り収入」はなかなか増えない時代になっています。そこで考えておきたいのが資産運用です。貯蓄だけに頼らず資産運用の力を借りながら、万が一の事態に備えることがこれからは必要です。

青木さん: 時代に対応していくためにすぐにでも資産を運用しなくては!と感じたのですが、時間やお金が限られていても始めることはできるのですか。

藤川さん: もちろん!一言で資産運用といっても、手軽に始められるものから、大きな金額が必要なものまで、いろいろな種類の商品があります。簡単に始められるものから少しずつ経験を積んでいくといいですよ。

青木さん: ぜひトライしてみたいのですが、まず気をつけるべきことは何ですか。

藤川さん: 資産運用は利益だけでなく、リスクとも付き合わなくてはなりません。これが曲者。短期間に大きく利益を得ようとリスクを取り過ぎると、家計が破綻するほどの損失が出てしまう可能性も。リスクの取り方はぜひ注意深く行っていただきたいと思います。そのためには「余裕資金」の範囲内で資産運用を行うことが大切。家計のリスク許容度と心のリスク許容度、それぞれを把握することで余裕資金の金額が具体的になってきます。

青木さん: 家計のリスク許容度について教えていただけますか。

藤川さん: 家計のリスク許容度は、現在の金融資産残高から、ガッチリと守るべきお金を差し引いた残りの金額を指します。守るべきお金とは、ひとつは日常生活資金。半年を目途に、しばらく生活できるだけのお金をある程度まとめて持っておきましょう。もうひとつは家を購入する際の頭金や子どもの入学金など、イベント資金と呼ばれる、5年以内に貯蓄から取り崩す見込みの金額です。イベント資金を把握するには、ライフプランシートを作成するとわかりやすいですよ。

青木さん: なんとなく考えてはいますが、書き出してみることではっきりと見えてくるんですね。

藤川さん: そうです。日常生活資金とイベント資金の合計を“守るべきお金”として、現在の貯蓄額から引いて出てきた金額が、家計のリスク許容度です。

青木さん: 続いて心のリスク許容度について教えていただけますか。

藤川さん: たとえばリーマンショック級の経済危機が発生し、運用しているお金が大幅な損失を被ったと仮定します。果たしていくらまでなら「仕方ない」と割り切れるでしょうか?その額のだいたい2~3倍が心のリスク許容度になります。これなら、運用しているお金の3割から5割近い損失を経験しても心が耐えられるはずです。

青木さん: 家計と心のリスク許容度を使ってどのように余裕資金を把握すればいいのでしょうか。

藤川さん: 2つのリスク許容度を比べて、どちらか小さいほうを余裕資金として投資の上限と設定しましょう。そうすれば大規模な経済ショックが訪れたとしても、家計も心も立ち直れないほどのダメージは受けずに済みます。

青木さん: なるほど。よく分かりました。みなさんも資産運用を始める第一歩として、余裕資金の把握から始めてみてください。

資産運用初心者は「安全資産」から使いこなそう

青木さん: ここからは資産運用について具体的に掘り下げていきたいと思います。まず運用商品にはどのような種類があるのですか。

藤川さん: おおまかにはリスク資産と安全資産に分かれます。リスク資産はリターンを期待できる代わりにリスクが高くなる商品のことです。国内外の株式や外国債券などがこれに当たります。一方で安全資産とは、預貯金や日本国債などのことで、リスクが低く安全性を重視した商品です。

青木さん: リスク資産について詳しく教えていただけますか。

藤川さん: リスク資産とは高リスク高リターンの商品です。具体的な商品で説明すると、「株式」は配当金や売却益のほかに株主優待も期待できます。値動きが激しいため大きなリターンが狙えますが、その反面リスクも高まります。また自分で売買をしなくてはならないので手間もかかります。

青木さん: 次に安全資産について詳しく教えていただきたいです。

藤川さん: 安全資産とは低リスク低リターンの商品です。たとえば「預貯金」はもっとも身近な安全資産のひとつです。銀行の倒産リスク以外にリスクらしいリスクはありませんが、金利が低いためあまりお金は増えません。また国内債券も安全資産といえるでしょう。発行体の倒産リスクに加えて実勢金利の変動リスクがありますが、「債券」は基本的に満期まで保有していれば額面金額が返ってくるので安全性は高めです。ただし、中途換金の際に元本割れの可能性がある点に注意が必要です。

青木さん: リスク資産と安全資産の2つをどう使い分けていけばいいのでしょうか。

藤川さん: リスク資産と安全資産のバランスを考えていくことが重要ですが、資産運用の初心者はまず安全資産を使いこなすことから始めていただきたいです。なかでも預貯金に比べて金利が高い国内債券の有効活用がポイントになると思います。

青木さん: 債券について詳しく教えていただけますか。

藤川さん: 債券とは、国や自治体、企業などがお金を借り入れるために発行する借用証書のようなものです。債券を買うと、国や自治体、企業などにお金を貸すことになります。お金を貸すわけですから、期間や利息といった条件はあらかじめ決められています。たとえば10年間お金を貸すとしましょう。10年の間に利息を受け取り、10年経つと満期を迎えて額面金額が返ってくる仕組みです。もちろん貸した相手がこの期間のなかで破綻しないことが条件になりますから、債券を買うときは信頼できる相手なのかをしっかり検討しましょう。

「個人向け国債」なら1万円から購入OK!

青木さん: 債券の中でもおすすめのものはありますか。

藤川さん: 資産運用初心者の方にとくにおすすめしたい商品は「個人向け国債」です。特長は6つあり、1つ目は国が発行していること。半年毎の利払いも国が支払ってくれるので安心です。2つ目は元本割れの心配がないこと。経済環境などにより実勢金利が変動しても、元本部分の価格は変動せず、元本割れしない仕組みになっています。3つ目は1万円から投資できること。4つ目は中途換金ができること。運用している最中にお金が必要になった場合、発行後1年以上経過すれば、額面1万円から中途換金ができます。ただし、直前2回分の各利子(税引前) 相当額×0.79685が差し引かれるので留意してください。5つ目は運用期間や金利の種類を選べること。変動金利型の「変動10年」、固定金利型の「固定5年」「固定3年」の3タイプがあり、投資計画に合わせて選択できます。6つ目は最低金利が保証されていること。経済環境などにより金利が低下した場合でも、0.05%(年率)の最低金利が保証されます。

青木さん: 個人向け国債はどこで購入できるのですか。

藤川さん: お近くの金融機関で申し込みができます。ただ初めて国債を購入される場合は、購入しようとする証券会社や銀行、郵便局等の金融機関に各金融機関が指定する口座を開設していただく必要があります。口座を開設するときには、運転免許証、健康保険証など本人確認ができる書類、マイナンバー(個人番号)、印鑑などが必要です。また国債を購入する際には、購入代金、預金通帳、印鑑などを持参しましょう。金融機関によっては口座の維持に手数料がかかる場合があるので、各金融機関で確認してください。

青木さん: 最後にあらためて個人向け国債についてのまとめをお願いいたします。

藤川さん: 私たちは教育や老後資金など、自分たちのライフプランを実現するために運用するわけです。ですから短期的な視点ではなく、10年、20年という長いスパンの視点をもって、その間少しでも大きく増やせるように工夫をしていただければと思います。そのためにはこの安全資産の運用先として、個人向け国債を有効に使っていただければと思います。

青木さん: 私も子どもを育てていくことを考えると、守っていくべきお金は確実に守っていきたいです。そうなると個人向け国債、いいなと思いました。藤川さん、今日はありがとうございました

浜島直子さんと学ぶ「個人向け国債」
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