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PR:土屋ケアカレッジ

重い障がいを持つ方の在宅生活を支える医療ケアを体験しました。安藤なつさんが体験レポート!土屋ケアカレッジで学ぶ、介護の仕事 重い障がいを持つ方の在宅生活を支える医療ケアを体験しました。安藤なつさんが体験レポート!土屋ケアカレッジで学ぶ、介護の仕事

土屋ケアカレッジは、重い障がいを持つ人を訪問介護できるヘルパーの育成を通して、未来の介護を担う人々と現場の架け橋をめざしています。
ボランティアを含めて介護に長年かかわってきた、お笑いタレントの安藤なつさんが、全国で展開するカレッジの教室のうち、兵庫県尼崎市の関西教室を訪問!重度訪問介護の鍵となる「医療的ケア」の一部を体験したリポートと、カレッジの皆さんとのトークをお届けします。

初めての喀痰吸引に挑戦 看護師も太鼓判の手際良さ 初めての喀痰吸引に挑戦 看護師も太鼓判の手際良さ

重い障がいを持つ方々に訪問介護を提供できる重度訪問介護。土屋ケアカレッジはこの介護の資格を取得できる研修を全国で開講し、安藤さんは研修の核となる医療的ケアの一部を体験しました。

安藤さんは最初、「気管カニューレ内吸引」に挑みました。気管切開後、喉(のど)に挿入した気管カニューレに溜(た)まった喀痰(かくたん)を、吸引装置とカテーテルを使って体外に吸い出すもので、今回は「土屋花子さん」と名づけた人形を相手の体験です。

教室の看護師さんが「まず、最初に必ずするのがインフォームドコンセント(十分な説明と同意)です。花子さんに声をかけ、花子さんがうなずいたり、瞬(まばた)きや目をパチッとするなど同意の反応があれば始めます」と説明。次に感染症対策のため、手指消毒を行います。「花子さんの顔の近くは利き手で、他の物品はもう一方の手を使うようにしてください。体に触れる手はできるだけ清潔さを保ちましょう」と看護師さん。安藤さんは「インドでカレーを食べる時の考え方と同じなんですね」と答え、場を和ませます。

消毒液を揉み込んで手袋を着けますが、緊張のせいか時間がかかります。「現場では皆さん焦るので、手袋をすぐに破いてしまう人も多いんです。介護あるあるですね」と看護師さん。介護経験がある安藤さんも激しく同意の様子。

そして、「患者の喉が痰でゴロゴロしていると感じたら、人工呼吸器を外し、喀痰吸引をして元に戻します。吸引装置のスイッチを入れて準備してから10秒以内を目安に終えましょう」とまずは実演します。

安藤さんは「吸引させていただいてよろしいですかー?」と花子さんに優しく声をかけて体験スタート。人工呼吸器のチューブを外す時は胸の上がり下がりを見て呼吸のタイミングの確認が大切です。安藤さんは花子さんが息を吸ったタイミングを見計らって呼吸器を素早く外し、気管カニューレにカテーテルを挿入。喀痰をスムーズに吸引すると、手際の良さに周囲からは拍手が起きました。

経管栄養や人工呼吸器装着も細やかな心づかいを実感 経管栄養や人工呼吸器装着も細やかな心づかいを実感

次は花子さんが胃ろうをしている想定で、経管栄養にチャレンジです。経管栄養とは、口から食べ物を摂(と)れない人に、チューブなどを使って、体内に直接栄養剤を注入することです。

安藤さんは花子さんに「お食事が始まりますので、お腹(なか)を出させていただきますね」と声をかけ、寒くないようシャツを開けるのも最小限にして、胃ろうの器具をそっと操作します。チューブの根本をしっかりと止めて保持し、栄養剤を注入する真似(まね)をします。「この液体はどこへ行くんだろう、花子さんは濡れないんですかね?」と思わずつぶやく安藤さん。「胃の中です。花子さんの胃の中には模擬バッグが入っているんですよ」と看護師さんが説明すると、ほっとした表情に変わりました。

点滴調節器具で滴下の速度も調節します。看護師さんは「速すぎるとカロリーが流れてしまうので、慌てずゆっくりと」と指示。この後、安藤さんはシリンジ(注射器)を使っての胃ろうの栄養剤注入も体験。終わった後は、栄養剤が服に付かないようにすばやく胃ろうの蓋(ふた)を閉め、花子さんの体調を15分おきに確認することが重要と説明を受けます。

「すごく滑らかにできました。次の手順を考えて、動きがとても的確ですね」と看護師さんは絶賛。安藤さんは「介護は慢心すると事故につながりますから一つひとつ手順を追うのが重要ですね」と自身の経験をもとに語りました。

最後は、安藤さんが体位変換を自ら体験。介護講師の手ほどきで、オリジナルの人工呼吸器を付けてベッドに横たわります。安藤さんは「初めて人工呼吸器を付けたんですが、こんなに重いとは。ちょっとした拍子に体が持っていかれそう!」とびっくり。「どんな作業も相手の立場を考えて、細やかな心づかいが必要ですね。緊張しましたが、先生が丁寧に教えてくださったので、身になるすてきな体験ができました」と満足そうでした。

あんどう・なつ/1981年東京都生まれ。2012年、カズレーザーと共にお笑いコンビ「メイプル超合金」を結成。バラエティー番組のほか、俳優としても活躍中。介護・暮らしジャーナリスト・太田差惠子との共著で介護の入門書『知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門』(KADOKAWA)を出版。

安藤なつさんが聞く さらに期待高まる「重度訪問介護」胸がキュンとする魅力を広げたい 安藤なつさんが聞く さらに期待高まる「重度訪問介護」胸がキュンとする魅力を広げたい

小2の頃から身近だった「介護」 小2の頃から身近だった「介護」

安藤 私が小学2年生のころ、伯父が自宅を改装して介護施設を始めたんです。脳性まひの方とおやつを一緒に食べたり、公園で遊んだりと楽しくて。難しく考えず、そこに遊びに行くという感覚でした。その後、介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)の資格を取り、多い日には深夜から朝まで、15件以上を訪ねて、おむつ交換や排泄(はいせつ)などのお手伝いをしていました。大人のおむつ交換って難しいなあとその時に実感。実践では一人ひとり違うんですよね。

宮本 おっしゃる通りで介護の現場は十人十色です。現場のリアルにいかに近づけられるかが重要。私たちは介護職をめざす方々に寄り添った研修を常に心がけています。

安藤 今日は昔を思い出しつつ体験しました。人間って全くゼロの状態から始めるとドキドキしてテンパってしまう。大丈夫ですよと教えてくださる方の存在は心強かったです。

吉田 医療的ケアは事故を心配しがちですが、いろんなサポート体制を整えていけば、大事には至らず、安心して従事していただけます。土屋ケアカレッジでは、医療的ケア(喀痰吸引、経管栄養)の資格取得に必要な第3号研修を含み、修了すると医療的ケアが必要な方への訪問介護支援ができる「統合課程」を開講しています。私たちの目的は、多くの人に介護の仕事に出会っていただき、介護をより魅力あるものに感じていただくことなんです。

重度訪問介護で増えるニーズ 重度訪問介護で増えるニーズ

株式会社土屋 専務取締役 CFO最高財務責任者(社会福祉士) 吉田 政弘 さん

安藤 私が本を出したのも、介護をもっと分かりやすく、身近にしたいという願いからでした。介護は難しい言葉や横文字が多くて、自分がまずつまずくからなんです。

宮本 確かにそうですよね。「エンパワーメント」とか……。

安藤 もう分かんないです(笑)。「エビデンス」と難しく言わなくても、「証拠」とか「裏付け」と言えばいいじゃないですかと。ま、「エビデンス」は介護用語ではないですが。そういうことから、介護をもっとフラットにして、日常に近づけたいんです。

吉田 介護を勉強する方は優しい人が多いから、言葉でつまずかれるともったいないですよね。カッコいい言葉よりは、実践できるように分かりやすく説明することが大切だと思っています。医療的ケアができることは介護職にとってはキャリアアップにもつながります。この仕事を必要と求められている方は本当に多いんですよ。

安藤 今後、重度訪問介護を受けられる方は増えるので、できることはできたほうがいい。土屋ケアカレッジさんのような場所がもっと増えればいいですね。

介護で身についた「相手を察する力」 介護で身についた「相手を察する力」

土屋ケアカレッジ 校長 宮本 武尊 さん

宮本 ところで、介護の経験が、今の「お笑い」の仕事とリンクしている部分はありますか?

安藤 汲(く)み取ろうとする力ですね。汲み取れているかは分からないですけど、お客さんや相方が今、何を要求し何を欲しているかを考えるようにしています。今、こう思っているのかな? じゃあ、こうしゃべってみようとか。うまくいかない時はもちろん、あります。でもそれは、介護の現場でも同じですよね。介護を仕事にすると、察する能力がつくのではないかと思います。

吉田 私も読みを外して失敗した経験はたくさんあります(笑)。失敗したり、ヘコんだりした心を治していただくためにも研修に力を入れているんです。安藤さんは将来的に介護福祉のお仕事も考えていらっしゃるんですか。

安藤 ゆくゆくは……。でもメチャクチャ勉強しなきゃいけないですよね。勉強、苦手なんですけど! いつか実務者研修を受けたいので、その時はぜひ、よろしくお願いします!

「守りたい」との気持ちを大切に 「守りたい」との気持ちを大切に

安藤 私は、介護はすごく好きな仕事の一つだと思っています。昔、訪問介護をしていた時に、無口なおじいちゃんとコミュニケーションを取りたいと思って、折り鶴を持参したことがありました。数日後、お家(うち)に行ったら、しわくちゃの折り鶴とともに「父が折った鶴です」とお礼の置き手紙が。ご家族も喜んでくれて。それはもう、胸がキュンってなりました(笑)。

宮本 私自身も現場で「キュン」をたくさん経験しています。筋ジストロフィーで知的障がいがある寝たきりの20代の方は、呼吸器を装着し、かすかに話せるぐらいだったんですが、ある日「宮本さんと一緒に遊園地に行く夢を見た」と言われたんですよ。

安藤 それはだいぶ、キュンと来ますね(笑)。ステキです!

吉田 私もこれまで色んな職種に就いてきましたが、介護の仕事が一番「これだ!」と。自分の存在意義を感じられました。介護者やそのご家族を支えるというのが日常になるんです。

安藤 「守ってあげたい」という気持ちですよね。これから重度訪問介護を求める方は確実に増えてきます。家族で抱え込まず、第三者がケアできれば、皆が豊かな気持ちになれると思うんです。「キュン」がもっと広がればいいですね。