モードコントロールとは 「モード輻輳化」社会と向き合うために
コロナ禍で、大きな変化を遂げた私たちの日常。通勤のないテレワークは、自由に使える時間の増加をもたらした半面、オンラインで常にだれかとつながっていて、気持ちが休まる暇がないという新たな問題も引き起こしています。
自分は今、どういう状態にあるのか、それすらもわからない日常。
「仕事モード」「育児モード」「休憩モード」のような「○○モード」であると明確に言い切れない、複数のモードが同時並行で進行している状態。
そんな状態の中でうまくやりくりできず、自分を見失いがちになる現代社会特有の課題・状態は「モードの輻輳(ふくそう)化」と呼ばれています。
このような社会背景の中、一人ひとりのライフスタイルは、従来の「オンとオフ」という単純な二元論では語り切れなくなってきているのではないでしょうか?
そんな「モード輻輳化社会」の中でも、自分らしいパフォーマンスを発揮し、自分らしく生きていける方法はないのでしょうか?
この問いに対して答えを探る中で、新たに出てきたのが「モードコントロール」という考え方。
例えば大事なプレゼンの前。「次の会議でのプレゼンに向けて緊張している」という「今の自分」にもし気づくことができれば、気持ちを落ち着かせ、リラックスした状態に持っていくことで、パフォーマンスを最大限に発揮できる準備を整えることができるはずです。
今の気分や状況(モード)を正確にとらえ、自身の心身を最適な状態へ導く。そのステップは、従来の単純な「気分転換」の枠を超え、モードが輻輳化する現代だからこそ必要な「新しいセルフマネジメント」のひとつとも考えられます。
モードコントロールにも種別があり、
- 生活の中にメリハリをつける「オン・オフ」
- 忙しい中でのモードを切り替える「スイッチ」
- 最大のパフォーマンスを発揮するための準備を進める「セットアップ」
- 緊張して余裕がない状態を、落ち着かせて整える「ルーティン」
- 現実からいったん離れることで自分を癒やす「リトリート」
など、多様な方法が考えられます。
実践法をみても「ちょっと深呼吸をしてみる」「香りを楽しんでみる」「好きな音楽を聴いてみる」「サウナに行ってととのえる」「自然に触れるためキャンプに行く」など様々。そうと意識することなく、実はすでに無意識のうちにモードコントロールを実践している、そんなことも案外多いのかもしれません。
そんな無意識な行動も含めて、あらためて私たちの行動に意識を向ければ、新たなモードコントロールの方法が見つかるかも。特集「モードコントロールのススメ」が、そんなきっかけになれば幸いです。