音楽は脳と心を育てる〜見えてきた音楽の力〜
音楽は様々なシーンで
コミュニケーションを助けてくれる
協力:ヤマハミュージックジャパン・ヤマハ音楽振興会 ピアノやバイオリンなど音楽や楽器に触れる習い事は、いつの時代も人気です。音楽演奏科学が専門の医学博士・古屋晋一先生と音楽文化研究者の小山文加さんが最新の知見を交え、音楽の力について語り合いました。
まず触れられたのは、脳にもたらす効果。音楽を聴くとほとんどの人の脳内では“幸せホルモン”として知られるドーパミンが分泌されるといいます。そして、豊かな心が育まれることも実証されているよう。例えば、小学校受験などでチェックされる「社会性」との関係です。古屋先生は乳幼児などを対象にした海外での調査結果を示し、リズム感を養うことや集団でのレッスン環境を経験することで社会性が高められると伝えました。

「ハーモニーは右側でリズムは左側。音楽は脳全体を刺激してくれます」と古屋先生
続いて触れられたのは、生涯にわたって生かされる能力。「皆さん、両手を両ひざにおいてみてください。5本の指でひざに触った時、薬指だけ動かせますか?ピアノ経験者はこれができるんです。ピアノの経験者は手先を動かす能力が落ちにくいことがわかっていて、利き手と逆の手も使えます。将来的なアンチエイジングにもいいですね」。また、音楽を聴く能力も一度習得すれば一生の財産になるのだとか。
気になるのは始める時期。「早いうちから音楽や楽器に触れたほうがいいですか?」と小山さん。古屋先生は脳の神経細胞が飛躍的に増える7〜8歳までが特に効果的だと言い、次のピークにあたる中学校の3年間などもいい時期とコメント。そして音楽を身につけるには練習と休息のバランスが大切だと語ります。この早期教育と練習の仕方は、昨今の言語学習でも注目されているポイントです。実際に音楽と言語の学習には共通点があると言います。「リスニング・ライティング・リーディングは、歌う・弾く・譜読みと同じです。同時にやることでの相乗効果が期待できますね。音楽経験のある人は、発音の聞き分けや感情の機微を声色から聞き取る能力が高いこともわかっています」と古屋先生。
最後に伝えたのは、音を奏でることの大切さ。「聴くだけでなく奏でると更に、耳がよくなります。今日の様々なトピックをぜひ、お子さんのサポートに役立ててください」と語りかけました。

セミナー後はヤマハピアノスタッフ且田恭美子さんによるミニコンサート。「ディズニーメドレー」などが披露されました
最新のアコースティックピアノを体験
きらきら星を楽しく弾こう!
協賛:ヤマハミュージックジャパン・ヤマハ音楽振興会

きらきらぼしの連弾で「上手だね!」と先生

ぷっぷるとの2ショット撮影はご機嫌な笑顔
「初心者でも楽しく演奏できますよ!」という呼びかけもあり、長蛇の列になったヤマハのブース。先生の手ほどきで「きらきらぼし」の連弾が楽しめます。会場に準備された最新のアコースティックピアノは音色を変えることができ、子どもたちは「かわいい音」「みんなでうたっている音」「つよそうな音」から好きな音色をセレクト。ピアノ歴1年で「かわいい音」を選んだ6歳の女の子は、オルゴール調の音色に「いつものピアノと違う音がして楽しかった!」とにっこり。演奏後は多くの親子が人気キャラクターのぷっぷると記念撮影を楽しみました。
子どもたちが体験した「トランスアコースティックピアノ」は、繊細なタッチが生きる本物のアコースティックピアノでありながら、音量調整が自在。さらに音色を変えたり、スマートフォンやタブレットの音声をピアノから再生できる機能も。かつてピアノに親しんだというパパやママも、最新機種に興味津々のようでした。
※ピアノ演奏体験ブースについては、こちらにも掲載しています。
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