ナイフで鉛筆を削るなど、道具を使って手先を動かすことの大切さを学ぶイベント(朝日新聞マムズスタンド〈エムスタ〉主催、ビクトリノックス・ジャパン協賛)が24日、東京都港区の東京ミッドタウンであり、子育て中の女性ら約70人が参加した。

 フリーキャスターの根本美緒さんを進行役に、タレントのつるの剛士さんと脳科学者・篠原菊紀さんがトークセッション。

 4人の子どもがいるつるのさんは、キャンプ体験が一番と力説。「ロープやナイフ、火を使ったりすることで、五感を働かすことができる。自然の中では、注意しないと簡単に危険な目にあってしまうよ、ということも教えられる」

ナイフでひのきを削るアドバイスを聞きながら箸を作る参加者ら=東京都港区

 篠原さんは、皮むき器より包丁を使う方が脳が活性化していることを示す図などを紹介。「面倒なことをする時ほど集中力が高まる」と説明した。子どもはほめられながら作業した方が脳の活動が高まるとも話し、「能力ではなく行動をほめることでやる気が上がる。子どもと一緒に道具を使えば、行動をほめやすくなりますよ」と、道具を使う効果を語った。

 トークセッション後、参加者らは万能ナイフを使ってヒノキの箸作りに挑戦。ビクトリノックス・ジャパンのヘルテル洋さんがサポートした。

 小3と小1の兄弟がいる茨城県常総市の沼尻裕子さん(40)は、「危ないので刃物を使わせないという話を聞くこともあるけど、うちの子は目をピカピカさせて興味を示したので早くから使わせています。そういう体験学習が大事だと聞けて、『間違ってなかった』と確信が持てました」。

進行役のフリーキャスター・根本美緒さん

 4歳の息子がいる東京都中野区の五十嵐志保さん(41)は「行動によって脳の色々なところが活性化する話が印象に残りました。久しぶりに木を削って私自身も単純に楽しかったし、家族と一緒に何かを作れば、作ったものをみんなで大事にすると思うので、息子には少しずつ道具を使わせたい」と話した。(小林恵士