北朝鮮の秘密警察トップの国家保衛相に、チョン・ギョンテク朝鮮労働党中央軍事委員が就任したと複数の北朝鮮関係筋が明らかにした。特定の人物に権力が集中することを避けたい金正恩(キムジョンウン)党委員長の指示による人事という。正恩氏は最近、軍総政治局幹部の摘発も始め、人心掌握に躍起になっている。

 チョン氏は経済閣僚だったチョン・ジュンテク氏の息子で、空軍将校や地方の保衛省幹部を務めた。10月の党中央委員会総会で党中央軍事委員や政治局員候補に抜擢(ばってき)された。

 国家保衛省は、2013年末の張成沢(チャンソンテク)国防副委員長の処刑を主導したとされる。正恩氏は同省の権力伸長を嫌ったとされ、今年初めに同省トップだった金元弘(キムウォノン)国家保衛相を解任。金氏は軍の政治部門を統括する軍総政治局に異動した。