会社員らがシェアハウスのオーナーとなる投資で、賃料が約束通りに払われなくなった問題で、事業を手がける不動産会社社長が朝日新聞の取材に応じた。賃料収入で高利回りが得られるとうたったが、「ビジネスモデルは破綻(はたん)していると思う」とし、解決に向けた対応を取るとしている。

 事業を展開するのは、シェアハウス「かぼちゃの馬車」などを運営するスマートデイズ(東京)。昨秋からオーナーへの賃料を一方的に減らし、今年1月に完全に払えなくなった。昨年に資本提携し親会社になったオーシャナイズ(東京)社長の菅沢聡氏が1月12日に社長に就いた。

 菅沢氏は取材に対し、会社の実態は「(資金繰りが)自転車操業だった」と明かした。シェアハウスを一括で借り上げる「サブリース」で高い入居率をうたったが、実際の入居率は4割前後にとどまる。オーナーへの土地の売却益やシェアハウスを建てる際のコンサルタント料などの収益を賃料にあてていたが、シェアハウスの売買ペースが鈍って行き詰まったという。

 菅沢氏によると、オーナーは約700人で、9割超が銀行から借金をして物件を買っている。一般の会社員が多いとみられる。賃料が入らないと借金返済ができなくなりかねない。菅沢氏は、新会社をつくって借り上げ契約を引き継ぐ方針だが、約束する賃料は「(以前より)確実に下がる」と話した。新会社は「資金の出し手と事業パートナーのめどがついている」という。