中国の「無印良品」の店舗が配布したカタログの地図に、中国が領有権を主張する沖縄県の尖閣諸島(中国名・釣魚島)が掲載されていなかったなどとして、中国当局から指摘を受けていたと、30日、中国メディアが伝えた。「問題地図」を整理するキャンペーンで見つかったとしている。

 国営新華社通信によると、指摘を受けたのは「2017年秋冬家具カタログ」の地図。国境線が間違っており、尖閣諸島や、同様に中国が領有権を主張する南シナ海の諸島が描かれていない▽海南島(海南省)が中国と違う色になっている▽台湾をめぐる注意書きにも重大な誤りがある――などと指摘された。

 習近平(シーチンピン)指導部は主権や領土について国民の意識を高めようとしており、国家測量地理情報局などが昨年8月から全国で「問題地図」整理キャンペーンを開始。今回は中国の出版社やメーカーの本や地球儀なども問題を指摘され、中にはチベット自治区を英国領とした地図も含まれていた。

 無印良品を展開する良品計画(本社・東京)の企画室は「具体的な内容は控えるが、誤解を生む表現があり、指摘は真摯(しんし)に受け止めている。今後は適切に対処する」とコメントした。昨年10月に指摘を受け、カタログは当局の指示を受けて廃棄したという。(北京=延与光貞)