平昌(ピョンチャン)冬季五輪の祝賀イベントとしてソウルや氷上競技会場の江原道江陵(カンヌン)で公演する北朝鮮の「三池淵(サムジヨン)管弦楽団」のチケットの当選者が6日、発表された。両会場で530組(1060人)の募集枠に約290倍にあたる約15万6千組の応募が殺到したため、韓国政府は急きょ枠を増やし、合計780組(1560人)が鑑賞できることになった。

 競争率が468倍に達していたソウル公演の枠を250組(500人)から500組(1千人)に増やした。韓国統一省は「国民的関心が高い点を考慮した」と説明、政府招待客を大幅に減らして枠を増やした。非公開で行われた抽選には公正を期すためとして警察官2人が立ち会った。

 一方、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」(電子版)は6日付の紙面で、三池淵管弦楽団の玄松月(ヒョンソンウォル)団長らが率いる芸術団が5日、平昌五輪の祝賀公演のため列車で平壌を出発したと報じた。平壌駅では金正恩(キムジョンウン)委員長の実妹の金与正(キムヨジョン)・党宣伝扇動副部長ら党幹部が見送った。列車で日本海側の元山に移動し、貨客船「万景峰92号」で南側を訪問するとしている。

 韓国統一省によると、玄団長ら芸術団本隊が乗った万景峰92号は6日午後5時ごろ、江陵の約40キロ南にある墨湖港に到着、船舶に宿泊しながら、11日の初公演に備える。(江陵=武田肇)