立ち往生が続く国道8号。6日午前8時過ぎから福井県坂井市内で動けなくなった同県大野市の運転手斉門治彦さん(51)は、トラックの車内で一夜を明かした。朝になると、車の周囲はすっぽり雪で囲まれていた。

 6日は午前6時に福井市の会社を出発し、約1時間で行ける同県あわら市に荷物を運ぶ途中だった。立ち往生し、歩いてコンビニエンスストアを往復し、カップ麺やスナック菓子を食べて過ごした。「こんなことは初めて。ここまでひどくなるなんて思いもよらなかった。2キロ先に高速道路のインターチェンジがあり、そこまで行けばなんとかなるのに、車を置いていくわけにもいかない。温かいものを食べて、お風呂に入りたい」

 あわら市のガソリンスタンドの従業員の女性(75)によると、6日夜に約30センチの雪が降り、7日朝時点で約1・5メートルまで降り積もった。「身動きが取れない状態。今も雪が降っていて、いつ動くのか」。6日朝から店の前にいたトラックは7日朝になってもほぼ同じ場所にあり、「ドライバーの皆さんはとてもつかれた様子です」。1981(昭和56)年の「56豪雪」を振り返り、「その時よりも今回は雪が一気に降り、びっくりした」と話した。

 一方、あわら市の機械修理会社の男性(55)によると、7日午前11時半ごろ、福井方面の車線は数メートル動いては止まりながら、車が少しずつ動いているという。

 坂井市の自動車販売店では、屋外の試乗車10台以上が雪に埋もれた。男性従業員(21)は「目の前で立ち往生している車は1ミリも昨日の夜から動いていない。車の故障などがあれば手伝いたいが、雪で行くこともできない」と嘆いた。