世界で活用が広がる人工知能(AI)。特に中国では国を挙げた技術開発が活発で、人々の生活も変えつつある。

 上海の繁華街・九江路に4月、中国で初の「無人銀行」が登場した。入り口にはAIが搭載されたヒト型のロボットがある。事前に登録した利用者がロボットに話しかけ、カメラに顔を見せると、ゲートが開いて中に入れる。

雲従科技が展示したシステム「雲従城市大脳」の画面=2018年6月13日、中国・上海、新宅あゆみ撮影

 店内ではVR(仮想現実)機能が搭載された眼鏡で賃貸住宅の部屋のイメージを見られる。備え付けの端末を通じ、オペレーターに住宅ローンや金融商品の売買の相談もできる。この銀行を設けた中国建設銀行は「有人のようにスムーズかつ迅速に必要な金融サービスを受けることができる」とPRする。

 AIを使ったサービスでは、検索サイトで知られるIT大手百度(バイドゥ)のAIスピーカーのほか、ネット通販大手アリババの電子決済アリペイで、買い物履歴や交友情報などから個人の信用力を数値化するサービス「ゴマ信用」がある。

中国建設銀行の無人店舗。入り口にはヒト型のロボットがある=2018年6月12日、中国・上海、新宅あゆみ撮影

 中国のAI技術開発の担い手として存在感を高めるのが、「風投企業」と呼ばれるベンチャー企業だ。