7月の西日本豪雨では、神戸市灘区篠原台で住宅街に山腹崩落による土砂が流れ込み、避難指示が約1カ月続いた。各地でも土砂崩れが起き、県のまとめではその数は500カ所を超えた。県内の土砂災害警戒区域は2万カ所以上あり、3月末時点で全国7番目の多さだ。秋の台風シーズンを前に対策を取材した。

 7月6日夜、土砂が住宅街に流れ込んだ神戸市灘区の篠原台地区。住宅8棟が全壊、2棟が大規模半壊した。土砂の崩落現場は住宅街から約200メートル入った裏山で、高さ約10メートルにわたり山肌がむき出しになった。市はさらに土砂が流れないように土囊(どのう)を積むなど応急工事を実施。8月10日に避難指示を解除した。

神戸市灘区篠原台の住宅街にある裏山。土砂が高さ約10メートル、幅約30メートルにわたって崩落した=国土交通省六甲砂防事務所提供

 篠原台地区はほぼ全域が土砂災害警戒区域で、土砂崩れが起きた谷筋は、国土交通省六甲砂防事務所が砂防ダム建設のための設計を終えたところだった。