神奈川県平塚市立土沢中学校は、保健体育の授業で続けてきた銃剣道について取りやめることを決め、10月末に生徒と保護者に通知した。剣道の補完種目として2016年から1月にだけ実施していたが、不足していた剣道の防具がそろうめどがたったため、武道の授業は剣道だけにするという。授業での銃剣道の実施校は、全日本銃剣道連盟は「全国の中学校で土沢中だけ」としている。

 同校によると、現行の学習指導要領で武道種目として例示されている柔道、剣道、相撲の中から剣道を選択。校内に防具がほとんどなく、素振りや所作、礼儀が中心だった。同連盟の研修を受けた教員がいたのがきっかけで、1、2年生の武道の授業8時間のうち3~4時間を銃剣道に振り向けた。対戦などはせず、生徒は銃の形をした「木銃」を使って基本動作や形、礼儀などを学んだ。広げた新聞やボールを「木銃」で突く動作もあったという。

 剣道の防具調達を模索していたところ、市内の別の中学校から防具を提供するとの申し出があり、年明けの武道の授業は剣道のみに戻すことにしたという。