多くの留学生が所在不明になっていた東京福祉大に対し、文部科学省と出入国在留管理庁が「責任は重大」として改善を求めた。大学側は「行き場のない留学生を救ってきた」と説明してきたが、実地調査を通じて無理のある学習環境が浮かんだ。

 文科省などによると、東京都北区にある東京福祉大の王子キャンパスはメインの1、2号館のほか、周辺にある銭湯やコンビニエンスストアが入る雑居ビル、マンションの部屋を改造し、教室に作り替えていた。教室の中にトイレがあり、授業に関係ない学生が用を足すため、出入りするケースもあったという。文科省の担当者は「留学生の増加を受けて、急ごしらえで用意された印象だ。こうした不適切な環境を、きちんと是正しなくてはいけない」と述べた。

 東京福祉大で特に急増していたのは「学部研究生」だった。大学側は、日本語学校で学んだ後、専門学校に進めないなど「行き場のない留学生」が増えているため、「助けを求められ、1年制の学部研究生として受け入れてきた」と主張。学生を収容しきれなくなり、「銭湯の2階の教室」などを臨時的措置として使っていたと説明していた。