京都市伏見区の「京都アニメーション」第1スタジオで34人が死亡した放火殺人事件を受け、京都市消防局はガソリンを販売する際の規制強化に取り組む。ガソリンスタンドの経営者らが加盟する市危険物安全協会などに25日、購入者に運転免許証など身分証明書の提示を求めるほか、住所や名前、販売量、使用目的を記録するよう要請した。

 青葉真司容疑者(41)=殺人などの容疑で逮捕状=は事件前、現場近くのガソリンスタンドで20リットルの携行缶二つで40リットルのガソリンを購入したとみられている。

 消防法などでは、従業員が給油する場合に限り、専用容器へのガソリン販売を認めている。プラスチック製は10リットル、金属製は60リットルと材質によって入れられる容量を定めているが、容器を複数に分ければ1カ所で1日に最大200リットル未満を購入できる。購入希望者に身分証明書の提示を求めたり、購入目的を確認したりする法的な義務はない。

 京都市は事件翌日の19日に緊急検証対策チームを設置。ガソリンを販売する際の規制強化について検討を進めていた。