国税庁は27日、新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、2019年分の所得税などの申告期限を4月16日まで延長する、と発表した。東日本大震災が発生した11年に被災者を対象に延長した例があるが、全国一斉の実施は初めて。

 当初の申告期限は、所得税と贈与税が3月16日、消費税が3月31日までだった。しかし、感染防止対策で多数の人が集まるイベントの開催自粛を政府が呼びかけていることを踏まえ、申告会場の混雑を緩和することで感染拡大の防止を図る必要があると判断。最大1カ月の延長を決めた。

 国税庁は、税務署に来なくてもスマートフォンやパソコンなどで申告できる「e-Tax」を積極的に利用するよう呼びかけている。(中野浩至)