トランプ米大統領は17日の会見で、新型コロナウイルスの感染拡大について「パンデミックと呼ばれるずっと前から、私はこれがパンデミックであると感じていた」と述べた。これまでは「米国は制御できている」などと楽観的な発言が目立っていたが、米国内の状況が深刻化するなか、「脅威を過小評価してきた」との批判をかわす狙いがあるとみられる。

 これまでトランプ氏は「うつりやすいウイルスだが、我々は素晴らしく制御できている」(15日の会見)などと自信を見せていただけでなく、コロナ対応を巡る政権批判は民主党の「新たなでっち上げだ」(2月28日の集会)などと語っていた。ところが、3月16日の会見で一転して「世界のどこでもコントロールできていない」と、米国でも拡大を抑え込めていないことを認めた。

 17日の会見では、感染拡大の脅威を認めるようになったのは、「米国内の死者が最悪の場合は100万人規模になる恐れがある」との予測が影響したのか、と質問が出た。トランプ氏は「(自分の姿勢は)変わっていない。真のパンデミックであることはずっとわかっていた」と否定した。

 世界保健機関(WHO)は今月11日、コロナウイルスの感染拡大を世界的な流行を意味する「パンデミック」の状態と認定した。