京都の夏の風物詩、お盆に迎えた先祖の霊を送り出す伝統行事「京都五山送り火」(8月16日)が、新型コロナウイルスの影響で規模が縮小される。主催する京都五山送り火連合会が27日、発表した。「火床(ひどこ)」と呼ばれる火をともす場所の数を大幅に減らし、おなじみの「大」などの文字が浮かび上がることはない。

 五山送り火は例年、京都市左京区の如意ケ嶽(にょいがたけ)に「大文字」をともした後、東から西へ「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」が次々と点火され、闇夜に文字や図形が浮かび上がる。

 今年は、点火する保存会員らの密集を避けるとともに、規模縮小によって一定数の見物客らの減少も見込み、感染予防を重視した。願い事などを書いた護摩木を燃やす火床の数を大幅に減らす。「大文字」の火床を75カ所から6カ所にするほか、他の文字や図形も53~108カ所を1、2カ所とする。

 連合会の長谷川英文会長(75)は「密集せず、静かなお精霊(しょらい)送りをしてほしい」と理解を求めた。(大村治郎)