東海3県の新型コロナウイルス感染者は24日、愛知県が63人、岐阜県8人、三重県2人が確認されたと発表した。このうち38人が確認された名古屋市では、市中心部の繁華街・錦地区に加えて栄、大須、新栄3地区のバー、居酒屋、ヘアサロンなど三十数店舗で客や従業員の感染を確認したことが関係者への取材で分かった。「特定の店や地域に限らず市中感染が広がっている」という。

 関係者によると、23日までに、クラスター(感染者集団)が発生した錦地区のカラオケバーで33人、会員制キャバクラで30人の感染を確認。4地区でキャバクラやナイトクラブ、ホストクラブなどでの感染も確認した。

 市では感染者急増でPCR検査に待機が出る状況が生じている。過去最多の62人を確認した23日の市内の陽性率は3割だった。感染経路不明が8割で、市の保健担当者は「保健所の調査が追いついていない上、本当に経路不明の事例も増えているのだろう」と話す。

 愛知県は大村秀章知事が24日、臨時記者会見を開いた。名古屋市で検査待ちが出ていると問われると「言っていただければ県でいくらでもやる」と述べた。

 入院もしくは入院調整中の患者が336人で、入院病床を少なくとも500床確保していると説明。大村氏は、軽症・無症状者が約96%であること、軽症・無症状者のための宿泊施設を28日から順次再開させることを示し、「ただちに医療体制が逼迫(ひっぱく)している状況ではない」との認識を示した。

 7月以降の感染者350人のうち20代が5割、30代未満でみると8割となり、5割は感染経路不明という。大村氏は「名古屋の夜の繁華街を中心に広がっていることは明らか」と指摘し、20~30代に不要不急の行動自粛を改めて求め、事業者には感染防止対策を徹底するよう呼びかけた。社会経済活動を規制するか判断するための県独自の3指標(新規感染者数、陽性率、入院患者数)は、23日時点で3指標とも「注意領域」超えた。

 岐阜県では10~50代の男女8人が感染。岐阜県警の30代男性警部補が業務で県内の感染者と濃厚接触していた。男性と接触した県警本部と複数の署の警察官や職員計15人を自宅待機とした。8人のうち4人が感染経路不明だ。

 三重県では20代の男性2人が感染。そのうち桑名市の男性会社員は愛知県内の会社に勤務し、クラスターが発生した名古屋市中心部のカラオケバー近くの飲食店を複数回利用していたという。