日本大学ラグビー部のヘッドコーチ(HC)だった40代男性が2019年、未成年の部員に対する飲酒の強要や、頭につまようじを刺す暴行などを繰り返していたことがわかった。こうした問題行為は部内調査で認定されたが、処分や明確な謝罪がないまま「父親の体調悪化」を理由に今年3月中旬にHCを辞任したため、部員側から「隠蔽(いんぺい)された」と不満の声があがっている。

 日大は18年に起きたアメリカンフットボール部の悪質タックル問題を受け、「学生ファースト」に立ち返った競技部改革を提唱したばかりだった。

 この問題について部員らがまとめた報告書や、部関係者らの証言によると、東京都稲城市の学生寮で複数の部員らと同じ部屋に住んでいた男性はHCだった19年4~5月、未成年の部員に寮内で頻繁に飲酒を強要。アルコール度数の高い酒をストレートで一気飲みさせ、酔いつぶした。

 同年8月に長野県・菅平高原で行われた合宿では、酒に酔った状態で恋愛について部員に指摘した際、耳や肩にかみ付いたり、顔を蹴ったりした。別の部員にはバーベキューの時に熱くなったヘラを左上腕に押しつけてやけどを負わせたという。