世界各国の絵本作家の作品を楽しめる「2020イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」(朝日新聞社など後援)が、三重県四日市市安島1丁目の市立博物館で開かれている。展示されている416点は、私たちをどんな世界に連れて行ってくれるだろうか。

 ボローニャでは毎年、児童書の見本市が開催されている。それに合わせて、児童書の原画コンクールも開かれている。新人作家の登竜門としても知られ、今年は66カ国から2574組の応募があった。

 今回の原画展では、日本で活躍する5人を含む24カ国75組(計76人)の全入選作品を集めた。ほかにも作品をもとに制作した木製のレリーフ、イタリアで出版されている「さわる絵本」も展示されている。

 これらのレリーフや、さわる絵本は視覚に障害がある人も楽しめるように制作されたものだが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、見るだけの展示になっている。ただ、10、24、31日の午後1時半~2時半に開くギャラリートークでは、手指消毒の徹底などの対策を取ったうえで、触れることができる。

 四日市市では2年に1回のペースでこの原画展が開催され、今回で12回目。今年はコロナ禍の影響で、春に予定していたボローニャの見本市が中止になり、原画の公開は、四日市市を含む日本での巡回展が世界初になるという。

 市立博物館の担当職員、千田佑香さんは「市民にもすっかり定着した展覧会。四日市での開催も危ぶまれたが、何とか開くことができて、ほっとしている」と話している。

 会期は11月1日まで。月曜休館。一般800円、高校・大学生600円、中学生以下無料。問い合わせは四日市市立博物館(059・355・2700)。(黄澈)