群馬県草津町の新井祥子町議(51)に対する解職請求(リコール)について、町選挙管理委員会は19日、住民投票を11月16日告示、12月6日投開票で実施すると発表した。有効投票の過半数が解職に賛成すれば、新井氏は失職する。有権者数は5383人。

 選管は、解職を求めて提出された署名3335人分のうち3180人分を有効とした。住民投票に必要な有権者の3分の1を上回り、投票が行われる。

 リコール運動の発起人代表で、町議会の黒岩卓議長は「新井氏は町と町民の名誉を傷つけた。怒りを投票で表し、解職を実現したい」と話した。

 新井氏は「県の審決で議員の身分が認められたにもかかわらず、町議らがリコール運動をするのは不当だ」とし、解職に反対するよう町民に訴えていく。

 新井氏は町長からセクハラ被害に遭ったと告発し、昨年12月に町議会から除名処分を受けた。今年8月、県の審決で処分が取り消されたが、これを不服とする町議らが新井氏の解職を求めている。

 県内では、首長や議員に対するリコールの住民投票が何度か行われた。旧富士見村では2003年2月に前橋市との合併を巡って「合併しない」とした村長の解職を求める住民投票があり、村長が失職した。議員のリコールでは、伊勢崎市で1990年5月に住民投票が行われ、市議が失職した。また解職を請求された首長が住民投票の実施前に辞職し、出直しの首長選になったケースもあった。(柳沼広幸)