お台場海浜公園(東京都港区)の海上に1日午前、五輪マークのオブジェが戻ってきた。今年1月に東京都が設置したものの、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの延期を受けて、8月に安全点検のためいったん撤去されていた。再設置に合わせて、以前は鋼色のままだった裏面も五輪カラーの5色に塗装された。

 オブジェは、縦約15メートル、横約33メートル、厚さ約1.7メートルの鋼鉄製で重さは約69トン。1日午前6時ごろ、台船に載せられて横浜市の製作所を出発し、午前9時過ぎにお台場の海に姿を現した。

 都によると、1月に設置された時はお台場側から見られることを想定し、片面しか塗装していなかった。だが、付近のレインボーブリッジや臨海部を走る「ゆりかもめ」からオブジェの裏側を見た人たちが「裏面にも色を塗ろうよ」とSNSなどで発信。都はこうした声に応える形で、一時撤去中に「お色直し」した。

 約4カ月間の撤去中、安全性の確認や汚れ落としなどにかかった費用は約1億円。新型コロナウイルスの感染拡大の中、酒類を提供する飲食店などに営業時間の短縮を要請する17日まで、深夜12時消灯を予定していたライトアップは午後10時消灯に前倒しされる。都の担当者は「新型コロナウイルスの感染が拡大している中でも、シンボルを見ていただくことで、来夏の五輪を身近に感じてもらいたい」という。(荻原千明)