三菱重工業は23日、新型のH3ロケットを愛知県の飛島工場で公開した。現在の主力であるH2Aより一回り大きく、より重い衛星を打ち上げられるほか、ほとんどの電子部品を汎用(はんよう)品にするなどして打ち上げコストをH2Aの半分の約50億円に抑える。H3初号機は新年度に打ち上げられる予定で、1月末にも発射場のある鹿児島県の種子島に運ばれる。

H3は直径5.2メートルで、初号機は全長57メートル。これまでは側面に「NIPPON」と書いていたが、海外からの受注を視野に「JAPAN」と表記することにした。当初は今年度内の打ち上げを目指していたが、開発中のエンジンに不具合が見つかり延期していた。三菱重工宇宙事業部の奈良登喜雄・主席プロジェクト統括は「やっと形になり感慨深い。種子島の確認でも課題が出ると思うが、確実に完成を目指したい」と話した。(小川詩織)