南アフリカで感染が広がっている新型コロナウイルスの変異ウイルスが、従来のものに比べて約1.5倍感染しやすいことがわかったと18日、同国の感染症の専門家らが発表した。一方で、従来のウイルスより重症化しやすかったり、特定の年齢層が強く影響を受けたりすることは確認されていないという。

 南アでは昨年12月時点で新規感染者の8~9割程度がこの変異ウイルスに感染していたとされる。発表したのは、南ア政府の感染対策を担うサリム・アブドル・カリム氏。変異ウイルスは、ウイルス周辺にある突起したスパイクと呼ばれるたんぱく質が変形しており、より人間の細胞に結びつきやすくなったという。