大阪府議会での5月31日の一般質問で、自民党の須田旭(あきら)府議が、新型コロナウイルス感染拡大を受けた保健所業務の逼迫(ひっぱく)について、吉村洋文知事に質問した。須田氏は新型コロナに感染した父親を19日に亡くした。保健所に200回以上電話したがつながらなかったという。

 須田氏は、自身のスマートフォンの発信履歴をパネルで示し、両親の住む東大阪市の保健所に連絡がつかなかったと指摘した。両親の陽性が4月26日にわかり、症状が悪化してきた父勇一さん(68)の代わりに保健所に電話し続けたが、26日夕方から27日朝にかけてつながらなかったという。5月1日に入院できたが、病院の医師から「明らかな肺炎でよくない状況」と言われたという。さらに悪化し大学病院に転院したが、亡くなった。

 東大阪市保健所は府の所管ではないが、府所管の保健所でも同様の事例があったと指摘した。

 吉村知事は、政令指定市や中核市が管轄する保健所も含め、「(業務が)逼迫している中で態勢強化を図ってきたが、十分ではない部分があった」と答弁した。その上で「ご尊父様も連絡がなかなかつかなかったことは本当に申しわけない。心からご冥福をお祈りします」と述べた。(増田勇介)