米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンを2回接種した国内の人の61.9%が38度以上の発熱――。こんな中間報告が厚生労働省の部会で4日に報告された。海外での約1万5千人を対象とした治験では、38度以上の発熱は15.5%のはずだった。ワクチンは高い有効性が報告され、接種のメリットは大きいが、予想以上に発熱している人が多いのはなぜなのか。

■接種後翌日に熱が出る人が多い

 国内では主に米ファイザー製とモデルナ製の二つのワクチンが使われている。ファイザー製は主に医療従事者への先行接種や自治体を通じた接種に、モデルナ製は主に大規模接種会場や職域接種、大学での拠点接種で使われている。

 厚労省の部会で報告されたのは、厚労省研究班が調査しているワクチン接種後の副反応だ。

 ファイザー製を打った主に医療従事者の調査だと、2回目接種後に37.5度以上出たのが38.1%、38度以上は21.3%だった。一方、モデルナ製のワクチンを打った自衛隊職員らを調べると、2回目接種後に37.5度以上の発熱が出たのは78.4%、38度以上も61.9%だった。

 発熱した多くの人は2回目接種の翌日に熱が出て、4日目には熱がおさまっている。

■治験と大きく違う結果、「驚き」

 モデルナ製ワクチンの添付文書に書かれている治験のデータでは、海外の18歳以上の約1万5千人で38度以上の発熱は15.5%だった。国内約150人の治験では40.1%と確かに国内は高い傾向ではあった。

 60%以上が発熱していることについて、日本感染症学会のワクチン委員会の委員長で、鹿児島大の西順一郎教授は「正直、ちょっと驚いた」と話す。