12日間の選挙戦が終わり、衆院選は31日に投開票日を迎えます。自分の考えに近い政党や候補者が見つかった人もいれば、忙しくて選挙のことを考える余裕がなかった人もいるかもしれません。そもそも投票に行く意義や理由はどこにあるのでしょうか。3人に話を聞きました。

■「投票の意味は、社会を考えること」 関根光才さん(映像作家)

 動画「VOICE PROJECT 投票はあなたの声」では、14人の俳優、ミュージシャンが投票を呼びかけています。普段感じていることを率直に表現してほしいと頼みました。

 「政治のことなんて興味なかった」。ミュージシャンのTakaさんはそう話します。著名人が政治に興味がないと言い切るのは勇気が必要です。「政治を知らないのに何で投票を呼びかけられるのか」と批判されるかもしれない。でも、日本に蔓延(まんえん)する「政治の話はタブー」という空気は変えていかないと。考えていいよ。話し合っていいんだよ。彼らが踏み出してくれた勇気こそが、社会の当たり前を変えると感じています。若者が政治を語ると、「意識高い系」と敬遠されますが、そう揶揄(やゆ)するのは「考えるな」という抑圧です。

 自分の一票に意味があるのか。誰に入れていいのかわからない。そう思う人も多いはず。出演者の中にも同じ考えをもつ人がいます。それでも彼らは投票する。映像をきっかけに、自分にとっての一票の価値を考えてほしいと思います。

 投票の意味は、社会を考えることです。誰が助けられる立場にあるのか。そこに寄り添う人は誰か。投票に行かないのは、周りや他人への無関心の表れで、あまりにも社会に愛がない。

 私自身、投票が面倒くさいと思ったこともあります。でも、子どもが生まれ、次の世代を意識するようになった時、自分のことだけ考えていればいいのか。社会全体がボトムアップすることを考えなければいけないと思うようになりました。