欧州連合(EU)の専門機関、欧州医薬品庁(EMA)は15日、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナワクチンを追加接種(ブースター)に使うことができるとの判断を示した。EUの行政トップ、フォンデアライエン欧州委員長は「1月半ばにも、オミクロン株が欧州の大半で主流の変異ウイルスになると考えられている」とし、ワクチン接種を改めて呼びかけた。

J&J社のワクチンは1回の接種で効果が見込める。追加接種は18歳以上の成人を想定し、EMAは、少なくとも2カ月の間隔を設けるよう促した。実際の判断を担うEU加盟国に対して、米ファイザー製や米モデルナ製に続いてブースターの選択肢を広げた。

EMAはすでに、異なる技術を使ったワクチンの「交互接種」も可能だとの判断も示している。