北海道・知床半島沖で計26人が乗った観光船「KAZUI(カズワン)」が沈没した事故は、海底に沈んだ船体の引き揚げ作業が進む。国土交通省はすでに費用を国が負担すると表明し、運航会社に請求しない意向を示している。なぜ、請求しないのだろうか。

 カズワンの運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長は4月27日の記者会見で、船が海底で見つかった場合に会社が引き揚げる可能性について「今のところ私がそのように全力で動いております」と語っていた。

 国交省幹部も事故直後の4月下旬の段階では、「事業者(の知床遊覧船)が責任をもって対応する必要がある」と述べていた。

 それなのになぜ、知床遊覧船に請求しないのか。

 海事事案に詳しい山本剛也弁護士に聞いた。