インドネシアで開かれた主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議にロシア高官が参加したことについて、カナダのフリーランド財務相は16日、「消防士の集まりに放火犯を招くようなものだった」と痛烈に批判した。ウクライナ危機をめぐるロシアと西側諸国の対立が会議にも持ち込まれ、G20は共同声明を出せないまま閉幕した。

 閉幕後にフリーランド氏が記者団に語った内容として、AFP通信が報じた。ロシアは今回のG20に、財務省高官を現地で参加させ、シルアノフ財務相もオンライン形式で出席した。フリーランド氏はG20へのロシアの参加に一貫して反対しており、「会議へのロシアの参加は不適切で、率直に言ってばかげている」とも語ったという。

 実際、ロシアの参加によってG20の議論は混迷をきわめたようだ。