小川フミオのモーターカー
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大衆車の代表作「ワンダー・シビック」

全長は3.8mとコンパクト

全長は3.8mとコンパクト

1980年代の本田技研工業は、小型車づくりにおいても才能を発揮した。この時代、色々なクルマを発表したが、大衆車の代表作といえば83年発売のシビックだ。79年の2代目は初代に近いハッチバックだったが、この3代目は新しいイメージを打ち出した。画期的だった点は、まずスタイリングコンセプトである。当初、9月に2ドアハッチバックが登場し、続く10月に4ドアセダンとシャトルというトールボーイ車型のワゴンが追加された。とりわけバランスのいいスタイリングで輝いていたのが2ドアハッチバック(以下ハッチバック)である。クリーンでシンプルながら、力強い、欧州車的な存在感があったのだ。

ロングルーフで積載量も多くスタイリッシュで実用的

ロングルーフで積載量も多くスタイリッシュで実用的

ブラックの塗装が新鮮だった

ブラックの塗装が新鮮だった

ハッチバックのスタイリングで特徴的だったのは、変型ヘッドランプと大きなサイドウィンドウだ。かつ、リアのハッチゲートはボディーと同色ではなく、ブラックアウトしていたことも斬新だった。エンジン排気量は1.3リッターの「23」と1.5リッターの「25」の2モデル。後に、パワフルな1.6リッター搭載のSiグレードも追加された。

この頃までは直線的なスタイリングがホンダの特徴

この頃までは直線的なスタイリングがホンダの特徴

空調吹き出し口がサラウンド型で造形は斬新だった

空調吹き出し口がサラウンド型で造形は斬新だった

インテリアも知的と表現したくなるものだ。薄い層を重ねるデザインコンセプトが、ダッシュボードに採用されていた。そのため通常のDIN規格のオーディオでなく、ホンダ車独自の薄型タイプがはめ込まれていた。また、欧州車のような薄いシートは乗員のホールド性に優れ、かつ室内が広くなるメリットも生かされていた。クッション性にやや欠けたが、徐々に座り心地も改善されていった。

1.5リッターの100psに対してSiは135ps

1.5リッターの100psに対してSiは135ps

テレビコマーシャルにも触れておきたい。美しく日光を反射している車体を映しながら、ルイ・アームストロングが歌う「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」が流れる。ジャズボーカルの名曲で、極めてムーディー。「ワンダー・シビック」の通称は、ここからきているのだ。当時の本田技研工業は、コマーシャルづくりでも新鮮な感覚と高い美意識での作品を残している。シビックは、若々しさと上質性がうまくパッケージされていた。

リアワイパーの拭き取り面積の大きさもアピールポイントだった

リアワイパーの拭き取り面積の大きさもアピールポイントだった


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