〈ファッションニュース〉シャネル、中条あやみをショーに招待
-
自身もプレタポルテのシャネルの服に身を包んだ=大原広和氏撮影
モデルで女優の中条あやみ(19)が先月、パリで開かれたシャネルのオートクチュール・コレクションに招かれた。常に新しさを打ち出すシャネルのイメージと一致したためだという。2月に誕生日を迎えた中条はその時18歳。日本から史上最年少で、世界最高峰のショーを「フロント・ロウ」で見つめた。
「なんて自由で、自然なコレクションなんだろう」。光り輝くレースや、昆虫の刺繍(ししゅう)のドレス。モデルたちが目の前を通るたび、ため息が出た。自身もファッション誌のモデルとしてデビューしたが、「自分がシャネルのショーでランウェーを歩くことは想像できないほど」、圧倒された。
昨年11月にテロがあったパリ。家族からは渡仏を心配されたが、「パリという街も、ファッション関係の人々にも、閉鎖的になってほしくない。招かれた私もテロを考慮して断ることは考えられなかった」。
デザイナーのカール・ラガーフェルドには英語で「中条あやみです。日本から初めてパリに来ました」とあいさつ。ちゃめっ気たっぷりに「(18歳なら)遅すぎないよね!」と返されたという。
「世界中から人が集まる。自分もそういう中で仕事が出来るようになりたい。ただ今回は、日本の利便性や日本人の緻密(ちみつ)さなど、その良さにも気づかされた旅でした」(後藤洋平)