日本勢も存在感、デザインの祭典「ミラノサローネ」の個性的な作品たち

伊ミラノのデザインのお祭り「ミラノ・デザインウィーク」が2018年も開催された。
家具をはじめ、グラフィックからクルマまで、生活にまつわるデザインなら、ほとんどすべてを網羅した街をあげての展覧会だ。
元々は1961年に始まった家具見本市。北欧家具に負けないよう、イタリア家具を世界中に売り込もうという産業界の目論見が発端だったとか。規模が大きくなるにつれ、世界中からバイヤーと報道陣が訪れるようになり、さらに成長。

昨今は「サローネ」と通称される家具国際見本市と「フオリサローネ」という市内のイベントで構成される。家具は一貫してB2B(業界向け)の色彩が濃いが、フオリサローネでさまざまな企業が展開するインスタレーション(空間も含めた展示を意味する美術用語)は一般の人気を呼んでいる。

LEXUSをはじめ、SONY、パナソニック、グランドセイコーなど日本企業も大がかりなインスタレーションで楽しませてくれた。主催者によるとサローネを訪れた人は43万4000人で前年よりプラス26%。フオリサローネは登録制ではないので正確な数はわからないが、主催者側によると同等の伸びらしい

「集客力がケタ違いなので、自社の技術のデモンストレーションにはもってこいの場所です」
大きな行列のSONYによる「Hidden Senses」会場で、同社の技術者が、理由を語ってくれた。
作品展示でも日本勢は気を吐いていた。海外でも大人気のデザインファーム、nendo(大きな会場)、家具のカリモク、ミラノで活躍し国際的評価の高いKensaku Oshiroこと大城健作氏の作品を公開したインテリアズなどは代表例だ。
2017年の慶應義塾大学に代わるかのように、今年は東京藝術大学が、工業デザイン系の出展が多いトルトーナという地区でブースを展開。伝統工芸と最新テクノロジーを、ユーモアをまじえて独自の美的感覚でまとめた作品が数かず展示されていた。
サローネとフオリサローネ合わせて出展数は3400ともいわれ、会期中に出展のすべてを見るのは不可能。ここではなかでも注目に値する代表的なものを集めてみた。
(文・小川フミオ)

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