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大地の芸術祭と里山探訪の拠点 「あてま高原リゾート ベルナティオ」

大地の芸術祭と里山探訪の拠点 「あてま高原リゾート ベルナティオ」

清津峡渓谷トンネルに造られた「ライトケーブ」(マ・ヤンソン/MAD Architects、中国、2018年)

3年に1度開催される世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有(つまり)アートトリエンナーレ2018」が、9月17日まで開かれている。舞台は日本有数の豪雪地帯である新潟県十日町市と津南町(つなんまち)の「越後妻有」とよばれる一帯だ。

この地域には、人と自然の長い関わりで生まれた田畑やため池、森林などののどかな里山の風景が広がる。アートを道しるべに里山を巡る新しい旅は開催されることに人気が高まり、国内外から注目を集める芸術祭となっている。

ダイナミックでユニークなアート作品は、改めて自然の美しさ、雄大さに気づかせてくれる。
例えば、越後妻有を代表する名所である清津峡渓谷トンネルに造られた「ライトケーブ」は、水盤鏡に反転した風景が映り、幻想的。緑と岩が織りなす渓谷美がいっそう強く心に残る。

作品「たくさんの失われた窓のために」では、窓枠に切り取られた風景として見ることで、改めて妻有の景色の美しさに思いいたる。ふわりと風に揺れる白いカーテンが、里山のやさしい風情とマッチしている。

大地の芸術祭と里山探訪の拠点 「あてま高原リゾート ベルナティオ」

「たくさんの失われた窓のために」(内海昭子、日本、2006年)

美しい里山にたたずむリゾートホテル

芸術祭の拠点として、また越後妻有を楽しむ宿泊先として、おすすめなのが十日町市の「あてま高原リゾート ベルナティオ」だ。
東京ドーム約109個分(510ヘクタール)の広大な敷地には、ホテルやコテージ、ゴルフ場、テニスコートなどが並び、周りにはブナ林や田んぼも広がる。ホテルにいながら妻有の美しい自然を眺めることができる。

大地の芸術祭と里山探訪の拠点 「あてま高原リゾート ベルナティオ」

「森のホール」のウッドデッキから見た夕景。のびやかな高原に木立や池が続き、刻々と表情を変える

敷地内には、プール&スパや、レンタサイクル、パターゴルフ場、トリムコースなどアクティビティー施設が充実。7月14日には、森の樹木の上で空中アスレチックが楽しめる「アルプスアドベンチャー」もオープンした。

けれど、敷地内だけでなく、周辺地域を観光する「ワンコインツアー」も人気が高い。地元出身の社員がおすすめスポットをえりすぐってコースを作るので、妻有の魅力に触れられると大好評だ。ワンコインツアーの日程に合わせて訪れるゲストもいるほどだ。
ホテルまで首都圏からは直行の往復バスも出ているので、運転が苦手な人や高齢者も安心。直行バス付き宿泊プランでも平日1泊1万円台から。ベビールームや愛犬と宿泊できるコテージもある。宿泊客のリピート率は30%に上るという。

大地の芸術祭と里山探訪の拠点 「あてま高原リゾート ベルナティオ」

本館も吹き抜けのロビーなど、開放的でリゾート感あふれる造り

ブナ林を歩き、森林浴でリフレッシュ

ホテルに隣接して、世界的な建築家の安藤忠雄氏が設計した「森のホール」がある。ここは宿泊客向けの自然体験プログラム「あてま 森と水辺の教室 ポポラ」の中心施設であり、季節ごとに、森のピザづくり体験、ホタルの夕べ、ツリークライミング、いきもの探検隊、川あそび、ナイトアドベンチャークルーズなど、年間約100種類のプログラムがある。

その一つ、ブナ林散策に参加した。ガイドさんについて林に足を踏み入れると、空気がいっそう澄んで涼しい。見上げた先は一面ブナの葉が茂り、空気まで緑色に染まりそうだ。林の中は静かで、野鳥のさえずりも聞こえる。

大地の芸術祭と里山探訪の拠点 「あてま高原リゾート ベルナティオ」

すがすがしいブナ林を歩く

道は積み重なった落ち葉で、じゅうたんのようにふかふか。途中、ブナの実も落ちている。
「ブナの落ち葉で濾過(ろか)されるので、この辺りの水はまろやかな超軟水です」と、ガイドさん。
さらに、「ブナは5~7年周期でしか実をつけません。これによって、ブナの実をエサにするクマが増えすぎることもなく、生態系を保っています」と解説してくれる。

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澄んだわき水もあちこちに見られる

ブナの幹に付いた黒いすじは、葉が受けた雨水を集めて、幹を伝わらせて根に運ぶ「樹幹流(じゅかんりゅう)」の跡だという。
めずらしいチョウや不思議な植物に目を凝らしながら、子どもに返ったような約1時間の散策だった。

ホテルの楽しみは夕食と温泉も

夕食は、和洋中のブッフェレストラン、和会席、ステーキダイニングの3つのレストランから選べる。
この日は、ステーキダイニング「アイリス」でコース料理。まずは赤パプリカなど野菜のソースが色鮮やかなオードブル盛り合わせ。

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オードブルとシャンパンでディナーの始まり

地元産のアスパラガスを使った冷製スープに続き、メインは雪温貯蔵のにいがた和牛を使ったステーキ。雪温でゆっくり熟成させた肉は、うまみが凝縮される。やわらかい中にも弾力のある肉をかむと、うまみがあふれ出る。

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焼き加減も絶妙な「にいがた和牛」のステーキ

デザートは「瞬結マンゴーシャーベット」。マンゴーピューレをマイナス196度で冷やし、目の前で一気に作り上げる。流れ出る白い煙が途切れると、中にシャーベットが現れて魔法のようだ。作りたての芳醇(ほうじゅん)さは、マンゴーそのものを食べるよりも濃厚さを感じるほど。

大地の芸術祭と里山探訪の拠点 「あてま高原リゾート ベルナティオ」

目の前で作るマンゴーシャーベット

大浴場には、紅茶のような薄い茶褐色のアルカリ性単純温泉を引いている。さらさらとした肌ざわりの湯につかると、ほのかにモール臭とよばれる植物由来の有機物を含んだ香りがして、大地の恵みであることを感じる。

紅茶色の湯に周りの緑を映す露天風呂

紅茶色の湯に周りの緑を映す露天風呂

四季ごとにがらりと風景が変わるという越後妻有。その自然の表情を楽しみに、季節を変えて何度でも訪れてみたい。

【問い合わせ】
あてま高原リゾート ベルナティオ
http://www.belnatio.com/

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018
http://www.echigo-tsumari.jp/

清津峡
http://nakasato-kiyotsu.com/

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