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房総の玄関口「アクアラインイースト」 新名所も続々、グルメも魅力

房総の玄関口「アクアラインイースト」 新名所も続々、グルメも魅力

アクアラインイーストを代表する見どころの一つ「亀山湖」。紅葉の見ごろは例年11月下旬から12月上旬(画像提供:千葉県観光物産協会)

アクアラインイーストは、名前の通り、東京湾を横断する高速道路「東京湾アクアライン」の東側エリアを指す。千葉県の内房に広がる木更津市、君津市、袖ケ浦市、富津(ふっつ)市の4市のことで、高速バスや東京湾フェリーが発着し、房総半島の玄関口の役割も担っている。アクセスが良いうえ、関東で一番遅い紅葉の名所といわれる亀山湖や久留里城など見どころも多く、海あり、山あり、ローカル線や温泉もあって、旅の魅力もたっぷりだ。

一瞬の光景が人をひきつける新名所

新たな名所が発掘されているのもこのエリアの特徴で、数年前にはSNSに投稿された画像から「濃溝(のうみぞ)の滝」(君津市)が一躍有名に。同様にインスタ映えスポットとして人気なのが富津市の「燈籠坂大師(とうろうざかだいし)の切通しトンネル」だ。燈籠坂大師堂へ続く参道に、高さ約10メートルの手掘りのトンネルが続く。明治から大正にかけて地元住民が掘り、さらに昭和初期の工事で現在の姿になったという。岩肌とトンネルから差す光が幻想的だ。

房総の玄関口「アクアラインイースト」 新名所も続々、グルメも魅力

燈籠坂大師の切通しトンネル

グルメもアクアラインイーストの大きな魅力だ。このトンネルがある富津市の名物の一つが近海の魚介を使った「海堡(かいほう)丼」。富津岬の沖には、明治から大正にかけて首都防衛目的で造られた第一海堡、第二海堡という二つの人口島がある。島の付近は潮の干満差が激しい航行の難所だが、よい漁場となっている。海堡丼はここでとれた魚介類を中心としたどんぶりだ。
市内数店で食べられ、いとや旅館もその一軒。キンメダイやマグロの中トロ、ホタテなどがのり、下のご飯はのりや削り節を挟んだ2段重ねになっている。
おかみさんは、「時季ごとに旬の魚介を使っています。海堡丼はもともと地元に伝わる漁師めしで、お酒を飲みながら刺し身を食べたあと、締めにご飯を食べられるようのりや削り節が挟んであります」と説明してくれた。

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新鮮な刺し身がのった、いとや旅館の海堡丼

デザートまで地産地消。知る人ぞ知る名店

千葉県は温暖な気候で農作物の栽培も盛ん。海産物だけでなく、「野菜も驚くほどおいしい」と話すのは袖ケ浦市にある「居酒屋食堂なじみ」の主人、真田一也さんだ。もとは海辺で店を営んでいたが、袖ケ浦市の内陸部に移転して、魚介以外の食材の質の高さに改めて気づいたという。地元の食材を使った創作メニューを続けている。

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ボリュームたっぷりの「のぼり鶏天丼」

名物の「のぼり鶏天丼」には、そそり立つような鶏天をはじめ、千葉の郷土料理であるアジのサンガ焼きの天ぷら、地元農家から仕入れるピーマンやサツマイモ、そして市内の北川鶏園のブランド卵「ぷりんセス・エッグ」の天ぷらがのっている。サクッと揚げた鶏天、とろりと溶け出す卵、甘みのある野菜など、さまざまな味が楽しめるぜいたくな丼だ。

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あっさり食べやすい「トマトラーメン」

「トマトラーメン」は、地元名産のアサリやトマト、玉ネギなどを使用。アサリのだしが、トマトの酸味と玉ネギの甘みをやわらかくまとめ上げている。中細麺に上品なスープがよく合い、さっぱりと食べられる。

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ひんやりとろける「濃厚はちみつ焼きプリン」

ぷりんセス・エッグと地元産のハチミツを使ったデザート「濃厚はちみつ焼きプリン」も自慢の一品だ。これはカスタードソースをオーブンで焼き、冷凍して固めたもの。濃厚でありながら甘さ控えめで、ラム酒も利いた大人の味。

木更津では茶室体験を楽しみ、温泉宿へ

新名所といえば、木更津市の「写楽館」もその一つ。約3000着の貸衣装や美容室、神前挙式場なども備えた写真スタジオで、七五三や結婚式などでの利用が多い。けれど、最近は日本の和装文化が五感で楽しめるテーマパークのようだと、国内外から観光客が訪れている。

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きもの館には色とりどりの着物が並ぶ。甲冑(かっちゅう)などもある

衣装ギャラリーで好みの着物を選び、着付けやヘアメイクをして、スタジオや庭園で撮影。日によっては、プラス2000~3000円で、着物姿のまま、日本庭園を望む茶室で茶室体験もできる。つくばいで手を清め、にじり口から茶室内へ入るという本格的なもの。畳に座って和菓子付きの抹茶を味わい、裏千家の師範からお点前(てまえ)の手ほどきを受ける。心落ち着く空間で、日常を忘れる静かなひと時が過ごせる。日本人であっても、日常ではなかなかできない体験だ。

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本格的なお茶室体験

この日の宿泊は、JR木更津駅から西へ約1キロの海近くに立つ「季(とき)の湯温泉 木更津富士屋 季眺(きちょう)」。1919(大正8)年に創業し、割烹旅館として長く愛されてきた。
1200坪の日本庭園に面した数寄屋造りの建物に、客室はわずか10室。玄関を入ると、ロビーの窓からマツやサツキを植えた庭園が広がる。老舗ならではの落ち着いたたたずまいに、市街のにぎわいから別世界に誘われるようだ。

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「木更津富士屋 季眺」のロビー。窓から庭園を望む

夕食は木更津名物のアサリをはじめ、地元の食材を多く使った懐石風割烹料理。旬の魚介もお造りや煮魚で味わえる。炊き立てのアサリの釜めしはおこげまでおいしい。
大浴場は石風呂とヒノキ風呂の2種類があり、時間で男女が入れ替わる。たっぷりと満たされた湯が旅の一日を癒やしてくれた。

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食事は品のいい味付け。写真はスタンダードプランの夕食の一部

【問い合わせ】
富津市観光協会
http://www.futtsu-kanko.info/

いとや旅館
https://itoyaryokan.com/

居酒屋食堂なじみ
袖ケ浦市下泉574-1
0438-75-5833
11:30〜14:30(L.O.14:00)、17:00〜22:00(L.O.21:30)
*火曜はランチ営業のみ、土曜は17:00〜23:00(L.O.22:30)
月曜休

写楽館
http://www.sharakukan.co.jp/

木更津富士屋 季眺
http://www.fujiyahotel.com/

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