ヤリイカさばいて3品作る料理教室 in大阪
年に数回、大阪ガスさんのキッチン「ハグミュージアム」で料理教室をやらせていただいています。今回はヤリイカを一人2杯さばいて3品つくるというレッスン。さばくといっても1杯はおなかを出してゲソの処理をするだけのものと、皮までむくものを2種類。
イカをフライにするとよく油がはねてしまいますよね。あれって、イカの皮と身の間に水分があって、それがはねの原因になっているんです。しっかり皮をむけば油はねもせず安心して揚げ物を楽しむことができます。そんな話を交えながら4時間のレッスンでした。今回はその時に作った料理3品をご紹介。

(左上から時計まわりに)洋風イカ飯、イタリア風フリット、イカボールのサラダ
■イタリア風フリット
イカの皮を丁寧にむきます。薄皮もしっかり。もし残ってしまったら、乾いたキッチンペーパーでこするとむきやすいです。身に塩をして少し味をなじませたら、通常の水の分量より少なめのビールで天ぷら粉を溶きます。これでイタリアンフリット風に作ることができます。今回は新じゃががおいしい季節だったので、ゆでて新じゃがも一緒に揚げました。イカと芋、あうんですよ。
■イカボールのサラダ
同じく皮をむいたイカと卵白と片栗粉、塩を入れて攪拌(かくはん)し、お好みの野菜を刻んで入れて混ぜ合わせたらスプーンで180℃の油の中にポトンと落として揚げます。いわゆるイカのさつま揚げですが、サラダに入れてお好みのドレッシングで食べるのもおすすめです。オリーブオイルとレモンだけで十分おいしくいただけます。
■洋風イカ飯
皮をむかず、ただおなかを出しただけのイカに、ご飯をつめます。ご飯は玉ねぎとベーコン、冷や飯をバターと塩と黒コショウで炒めたバターライス。これをおなかに詰めるのですが、イカの先端に切り込みを入れると空気が抜け、ご飯が詰めやすくなります。下までご飯を詰めたら竹串でイカの身を縫うようにふたをして、長すぎる部分は包丁で切り落とします。
フライパンに潰したニンニクと油を入れて弱火で炒め、油にニンニクの香りがついたらイカとゲソを入れて表面を焼きます。その後白ワインを入れて沸騰させたら潰したホールトマトを入れて水分が三分の一になるまで煮込みます。できあがったトマトソースに塩をして味を調えたら、お皿に切ったイカと一緒にもりつけます。上にはイカボールを作った時に残った卵黄とオリーブオイル、イタリアンパセリをふりかけてできあがり。お弁当にもいいですね。おもてなし料理にも喜ばれるはずです。