見ごろを迎えた富士の芝桜。富士急ハイランドも花イベント競演

「富士芝桜まつり」の見頃時には、天気が良ければこんな写真を撮れるかも(写真=富士急行株式会社)
富士山には、世界中の人々をひきつける魅力がある。さまざまな地域からの外国人旅行客が増えたのに伴い、観光面でも新しい楽しみ方が増えた。
今回紹介するのは、海外でも注目されている“芝桜”や、エリアを代表するアミューズメントパーク「富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)」のイベントだ。
CNN「日本の美しい風景」にも選ばれた80万株の芝桜
首都圏最大級という80万株の芝桜が咲き誇る「富士芝桜まつり」。山梨県の本栖湖の近くで5月26日まで開催されており、同月上旬から中旬にかけて見ごろを迎える。
一面にピンクのじゅうたんが広がり、その向こうに富士山がそびえる光景は、この季節でしか見られない。米国のCNNが発表している「日本の美しい風景31選」に選出されたこともあり、さまざまな地域の観光客からの人気を集めている。

芝桜をイメージしたホテルメイドのスイーツも楽しめる
展望台のほかにも、足湯につかりながら会場を一望することもできる。展望カフェでは、桜をテーマにしたチーズケーキやエクレア、山梨産の白桃やブドウを使ったジェラートサンデーなど、芝桜の風景と一緒に写真を撮りたくなるスイーツをいただくことができる。カップル向けのスポットや噴水など、フォトジェニックな趣向も凝らされている。
12回目を迎えた今年に初登場したのは「気球体験」のイベント。午前中限定の有料イベントで、気球に乗って高さ20メートルまで上昇し、ドローンの空撮と同じような風景を自分の目で体験することが可能となった。(5月19日まで)

空から富士山と芝桜を一望できる(写真=富士急行株式会社)
また、鳴沢せんどそばや富士宮やきそば、ほうとうといった地元ならではの麺メニューのほか、ハラール(イスラム法上で食べることが許されている食材や料理)に対応したインドカレー&ナン、富士山をイメージしたあんまんなど、さまざまなメニューを楽しめる「富士山うまいものフェスタ」も開催している。

ユニークなメニューと富士山のコントラストも楽しい
色鮮やかな花々が彩る「リサとガスパール」の絵本の世界
昨年夏から入場無料になった富士急ハイランドにある、パリの街並みを再現した「リサとガスパール タウン」では、色鮮やかな花々で彩られるフラワーフェスタを6月23日まで開催。エッフェル塔を中心とした広場は、ダッチアイリスやヒヤシンスなど約2万株の黄色い花で埋めつくされる。

パリの街並みが花々でデコレーションされる
フランスの「リサとガスパール」の世界観をモチーフにした園内。今回のフェスタでは、ピンクの車をたくさんの花で飾ったフォトスポット「フラワーカート」が特別に用意された。
また、土日祝日の午前10時と午後3時には、リサとガスパールと触れあうことができたり、花にちなんだ期間限定メニューが登場したりと、写真映えするシチュエーションが充実。

迷路を迷いながらさまざまな写真も撮れる
今年春にオープンした「リサとガスパールのミラーメイズ」も、写真を撮りながら楽しみたいユニークなアトラクションだ。一面を鏡に囲まれた屋内型の迷路で、反射を生かして不思議な空間を演出。かわいくて面白い写真が期待できそうだ。
富士急ハイランドに2つの新型ライド
富士急ハイランドでは3月に、2つのライドアトラクションが登場した。一つは、イギリス生まれの人気キャラクター“きかんしゃトーマス”の屋外テーマパーク「トーマスランド」にある「トーマスのたからさがし大冒険」。探検家になってトーマスと一緒にソドー島を巡る屋内ライドアトラクションで、家族でも安心して楽しめる。

“きかんしゃトーマス”のアトラクションは全部で11種
もう一つの「無限廃坑」は、ヘッドホンを付けてトロッコに乗り込み、暗闇の恐怖と体感するアトラクション。五感に訴えかける30種類以上のギミックが仕掛けられており、お化け屋敷とは違ったジャパニーズ・ホラーを体験できる。
富士山を眺めながら、地元ならではのイベントや美食を楽しんでみてはいかがでしょうか?