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THE ONE I LOVE
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<39>マイケル、アリアナ、岡村ちゃん……ちょっとビターな10の物語を楽しむ大人のプレイリスト

今週の「THE ONE I LOVE」も&M編集部が洋邦・ジャンルを問わずに名曲たちをご紹介。読書のお供に、酒のさかなに、ドライブ中に。リラックスタイムにピッタリな楽曲を、Spotifyで随時プレイリスト化していく。今回のテーマは「令和に聴く平成&昭和のラブ・ソング」。レコードジャケット風の写真も、一緒に楽しんでもらいたい。毎日に、もっと愛と音楽を!

 

■Michael Jackson & Paul McCartney「The Girl Is Mine」

夢のコラボによる三角関係のラブ・ソング。ふたりの掛け合いもポップで、恋よりも友情を選びそうな雰囲気(?)だが、現実にはこの数年後にビートルズの著作権を巡ってトラブルに。真相が明らかにされぬまま、マイケルは天に召されてしまった。

 

■Brandy & Monica「The Boy Is Mine」

90年代のヒップホップ・ソウル全盛期に登場したアイドル・シンガー2人の協演。恋敵同士のディスり合いを、お得意のストリングス使いで下品にならずに仕上げた、デスチャや宇多田も手掛けた名プロデューサー、ロドニー・ジャーキンスのベスト・ワークのひとつ。

 

■Ariana Grande「thank u, next」

元恋人に感謝して、過去を振り返らず前を向こうという失恋ソングは多々あれど、「ありがと、さあ次!」という切り替えの早さが今の時代の歌姫ならでは。彼女自身の生きざまともリンクする、人生のあらゆる局面にも置き換え可能なパワー・ソング。

 

■Janis Ian「At Seventeen」

「thank u, next」がキラキラ女子のリアルなら、こちらは非モテ女子目線。「17歳の頃に悟ったの、恋とはキレイでリッチな女の子のためにあるってこと」と昔も今もさして変わらぬ結婚(恋愛)格差が歌われているが、10代でデビューし波乱の人生を歩んだ彼女自身と重ねてみると、こちらもまた味わい深い。

 

■Nick Lowe 「Cruel to Be Kind」

英国パブ・ロックの第一人者による永遠のパワー・ポップ・アンセムは、「冷たくあしらうのは、気がある証拠」と歌うツンデレ胸キュン恋歌。当時、落語家の三遊亭円丈が日本語でカバーしたノベルティー・ソング「恋のホワン・ホワン」もSpotifyで聴けるので、ぜひご一聴を。

 

■岡村靖幸「愛はおしゃれじゃない」

ジャパニーズ・ファンク・マスターと、彼を敬愛するBase Ball Bearのフロントマン小出祐介のコラボ曲。おしゃれなんかじゃない、カッコ悪くて生々しく、だからエロい「愛」を歌い続ける岡村ちゃん。会田誠によるアルバム『幸福』のジャケも素晴らしい。

 

■Wham! 「If You Were There」

キラッキラのアイドルながら、1stではミラクルズ「Love Machine」のカバーや、オールド・スクール・ムーブメントに乗っかってラップに挑戦するなど、ソウル・フリークぶりを発揮していたジョージ・マイケル。続く2nd『Make It Big』(84年)では、アイズレーのクラシックをチョイス。

 

■George Michael「Fastlove, Pt. 1」

パトリース・ラッシェンの大ネタ「Forget Me Nots」使いの1曲。お手軽で刹那(せつな)のラブ・アフェアをファストフードになぞらえ、「Mr.Right(クリーンな男)にはなれない」と歌う。セクシュアリティーや薬物依存に苦しんだ彼の私生活を思うと、切なく胸に響いてくる。

 

■Lauv feat. Troye Sivan 「i’m so tired…」

L.A.出身の新星ラウヴと俳優としても活躍するトロイ・シヴァンのコラボ。愛に疲れた、ではなく、ありがちなラブ・ソングに疲れたという今までにない視点……と思いきや、マッキーの「もう恋なんてしない」的なヒネりの効いた、ミレニアルズのラブ・ソング。

 

■Paul Simon「50 Ways to Leave Your Lover」

「恋人と別れる50の方法」なる刺激的なタイトルで、その方法をサビの部分で韻を踏みながら語っていくスタイルの名曲。親友を案じてアドバイスする女友達の目線で書かれた歌詞のようだが、その裏にはしたたかな女のたくらみが潜んでいるような。

 

■プレイリスト

(企画制作・たしざん、河野有紀)

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