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THE ONE I LOVE
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<40>マーヴィン・ゲイ、細野晴臣、Kan Sano……ちょっとビターな10の物語を楽しむ大人のプレイリスト

今週の「THE ONE I LOVE」も&M編集部が洋邦・ジャンルを問わずに名曲たちをご紹介。読書のお供に、酒のさかなに、ドライブ中に。リラックスタイムにピッタリな楽曲を、Spotifyで随時プレイリスト化していく。レコードジャケット風の写真も、一緒に楽しんでもらいたい。毎日に、もっと愛と音楽を!

 

■Marvin Gaye「The World Is Rated X – Alternate Mix」

2019年上半期、一番驚いた新作発表は、間違いなくマーヴィン・ゲイの1972年の未発表アルバムリリースだろう。しかもあの「What’s Going on」の後に予定されていた作品ということで、アレンジも歌唱も前後の作品につながるであろう一曲を選曲。アルバム自体はコンセプチュアルな作品ではないが、間違いなくこの時代を感じられるもので至高。

 

■Ernest Ranglin「In The Rain」

ジャマイカの最高峰ギタリスト、アーネスト・ラングリンの残したこのThe Dramaticsのカバーは、タイトな裏打ちのリズムに、ゆるくメロディーをなぞるじっとりとしたタイム感のギターとコーラスが秀逸。この時期こそ聴きたくなる湿度の高いレア・グルーブ。

 

■Michael Miglio「Never Gonna Let You Go」

日本におけるAORの亜種のような形で提唱され、昨今リバイバル?し出している「ヨット・ロック」。マイケル・ミグリオのこの曲もその系統になるのだろうか、かなり爽やかな16ビートがヨットというより海沿いのドライブに向くサマーチューン。

 

■亜蘭知子「I’m in Love」

海外評価も高い亜蘭知子の1983年リリース、リゾート感もあるアーバン・シティーポップ。サカナクションの新譜しかり、この当時のスタイリッシュな感覚は現代の気分にとてもマッチしているが、はやりのフューチャーファンクがうんぬんと語る以前に、重要なのは「メロディーがしっかりキャッチーな良曲である」ということ。

 

■GoldLink「U Say(feat. Tyler, The Creator & Jay Prince)」

自らの音を「フューチャー・バウンス」と提唱してラップするスタイルのGoldLink。この曲はハウスに近いトロピカルでパーカッシブなリズムに、若手のジェイ・プリンス、Tyler, The Creatorという2人のMCを迎えたダンサブルな求愛ソング。チャラくならない切なさ加減が素晴らしい。

 

■Kan Sano & Miller Blue「House Of Mine – Rework of Sit At The Piano」

世界で300万回再生されているKan Sanoのピアノ曲「Sit At The Piano」をUKのプロデューサー・ソングライターのミラー・ブルーが気に入って素材を組み替え、自身の歌とラップを載せて再構築(リワーク)した、シンプルながらもメロウ極まるラブ・ソング。この曲がこうなるのか!と原曲と比較して聴くのもオススメな良コラボ。

 

■Yes「Sweetness – Remastered」

Yesの1969年リリースのファーストから。プログレというよりも美しいコーラスワークから、フォーク・バラードの印象が強い。歌詞の通り「Sweetness」が「雨の日に太陽を運んできてくれる」ロマンチックな一曲。映画『バッファロー’66』のエンディングで使われたのも既に20年前ということに気づいて驚愕(きょうがく)。

 

■Ramsey Lewis「Les Fleur」

チャールズ・ステップニー作、ミニー・リパートンや4heroのカバーでも知られる壮大な曲(タイトルはフランス語で「花」)のプロトタイプを、ミニーよりも前の1968年にリリースしていたのがこのラムゼイ・ルイス版。印象的な弦に対してシンプルな演奏ながら、ピアノの一音一音に心を打たれる。クレジットはないがおそらくコーラスはミニーだと思われる。

 

■Branford Marsalis Quartet「Mo’ Better Blues(Feat. Terence Blanchard)」

1990年公開のスパイク・リー監督、ジャズトランペッターを描いた映画『モ’・ベター・ブルース』のサントラより。多くの音楽映画の中で約30年経ってもいまだ皆の心に残っている作品でもあり、このテーマを聴くととても勇気づけられる。あのMali Musicもこのメロディーを引用した楽曲「Johnny & Donna」をリリースしている。

 

■細野晴臣 & イエロー・マジック・バンド「はらいそ」

いわゆる「トロピカル3部作」の最後を締める曲。1978年リリースの作品だが、この時代に細野晴臣が意図的に韻を踏んだ日本語詞を取り込んでいるのはさすがの着眼点。中盤のシンセからコズミックな空気感になる遊び心やリラックスした演奏に癒やされる。ラストに「この次はモアベターよ!」の一言が入るが、この作品からYMOが始動するのはご存じの通り。

 

■プレイリスト

(企画制作・たしざん、筑田大介)

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